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毎日超短話212「小さな清掃員」

耳たぶが心地いいと思って鏡を覗くと、小さな清掃員が仕事をしていた。

「ご苦労さまです」

思わずそう言う。

「穴、埋まりましたので」

ピアスの穴が埋まっている。
苦い思い出が浄化された気がした。

「ありがとう」

と言うと、涙が出た。


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