毎日超短話366「ラウンドアバウト」

運転席の友だちは、環状交差点から抜け出せずに、かれこれ30分はぐるぐると回っている。

「なんかまわりの車が馬に見えてきた」と友だちがのんきに言うと、優雅な音楽が流れてきて、そこはメリーゴーラウンドの景色になった。

「あ、白馬に乗った王子さま！」とわたしが言うと、友だちは、その白馬を追いかけて環状交差点を抜け出した。

次回もこの作戦でいこう。

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毎日超短話、書き始めてちょうど1年が経ちました。記念すべき1話目はこちらでした↓