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毎日超短話457「お釣り」

コンビニで釣り銭を手のひらで受け取ったとき、ふいに懐かしい感覚になった。トレイに置かれるのが日常になっていて、それに随分と慣れてしまっていたからだ。

あっ、という顔を店員はしたけれど、それを笑顔で返すと、店員もちいさく口角を上げた。それがプライスレスのお釣りのように思えた。



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