毎日超短話147「千年」
夫と夫の友だちとお茶をしている。
緊張のためか、トイレが近い。
何回目かのトイレから戻ってくるとき、彼らの会話が聞こえた。
「奥さんのこと、永遠に愛せる?」
夫はさも当たり前かのように答える。
「永遠には愛せないよー」
足取りが止まって、戻るタイミングを失いかけたとき、「せめて」と夫は言葉を続けた。
「愛せて1000年くらいだなー」
もったいないから、長生きしようとわたしは思った。
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夫と夫の友だちとお茶をしている。
緊張のためか、トイレが近い。
何回目かのトイレから戻ってくるとき、彼らの会話が聞こえた。
「奥さんのこと、永遠に愛せる?」
夫はさも当たり前かのように答える。
「永遠には愛せないよー」
足取りが止まって、戻るタイミングを失いかけたとき、「せめて」と夫は言葉を続けた。
「愛せて1000年くらいだなー」
もったいないから、長生きしようとわたしは思った。
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