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毎日超短話586「花吹雪」 

花吹雪が窓から見えるカフェのトイレに財布が置いてあって、それを店員に渡す。コーヒーを飲み終えて、帰る。店のドアを開けるとすれ違い様、慌てた顔で誰かと花びらの集団が舞いながら入ってくる。たぶん、財布を忘れた人だろう。外に出ると花吹雪が花道のように道を開けた。悪い気はしない。




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