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ひな人形の片付けは、なぜか神聖な気持ちになる不思議。
現在3月4日の4:27…
娘の寝かしつけと同時に寝落ちて、目覚めたのが3:30。
ひな人形を片付けてないことに気付き、慌てて終わらせた。
私は若い頃結婚なんて出来ないと思っていたし、子どもなんて考えられなかった。
そんな私が娘のためにひな人形を準備し、そして片付けている現実にクスっとなる。
娘も寝付き、主人も娘と一緒に寝ている深夜。
二人を起こさないように静かに収納するための箱を開ける。
ひな人形を飾るために簡易な飾り棚を購入していた。
その棚に普段からひな人形を収納しているから、片付けも簡単だ。
白い手袋をつけて箱を開ける。
今年もひな祭りが終わってしまったと思いながら、暗い中そっとひな人形を片付ける。
箱の中にお内裏様とお雛様を並べて入れ、緩衝材を詰めていく。
ガサガサと音を立てながら去年のひな祭りに思いを馳せれば、去年の娘はまだ生まれてから5ヶ月だった。
小さな娘を抱っこしながら、実母と妹と3人でひな人形を扱うお店を何件も巡り、休日には主人も連れだして数日かけて選んだ娘のためのひな人形。
自宅に持ち帰って飾るときは、本当にドキドキした。
今と同じように白い手袋をつけて、慣れない手つきで一生懸命だった。
緩衝材を詰め終われば、去年と同じように人形用の防虫剤を投げ込む。
屏風と台座の箱を準備すれば、もう片付けは終盤だ。
屏風を畳む前に和紙を挟む。
娘が生まれてから1年と5ヶ月。
ということは私が母親になってから1年5ヶ月。
もう何年も娘と一緒にいる気がしたが、まだ1年5ヶ月なのかと少し驚いた。
最後に台座を箱に入れる。
娘のために今年もありがとう。
来年もまた出すのが楽しみだよ。
ひな人形たちを収納した箱を飾り棚に片付けた。
今まで賑やかだった飾り棚の上が寂しく見える。
飾り棚の扉を閉めて、軽く手を合わせた。
今年も無事にこの作業が出来てよかった。
来年もどうかみんな笑顔でひな人形を飾れますように…
最後にそんな願いを込めて、今年のひな祭りは幕を閉じた。
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