[イベントレポート]機械学習について学んだら、生活支えられすぎてた。
「機械学習」って結局なんだろう。
ネット上でよく聞くワードではあるけど、その意味をイメージできる人は少ないのではないでしょうか。
今回は11/7 12:00~13:00にオンラインで開催された「とりあえず機械学習が何かを理解する講座」に参加しました。
受講して分かったのは機械学習は、NETFLIXやAmazonなど身近な場所で私たちの生活を支えてくれる技術だということです。
登壇者紹介 岡崎 凌氏(株式会社和から)
登壇者は、株式会社和からで講師を行なっている岡崎 凌氏。
岡崎氏は、機械学習技術を使って、半導体の検品作業を自動化させるシステムや、不動産の劣化判断を自動化するシステムの開発を手がけるプロフェッショナル。
機械学習の歴史から、日常でどのように機械学習が使われているかを講義いただきました。
機械学習とは
機械学習とはシステムに何度も何度もルールを覚えさせることによって、自動で判断できるようにする仕組みのことです。
例えばスパムフィルターが迷惑メールを自動で識別する機能。
これは事前に「迷惑メール」とされる文章を数千〜数万パターン見せることで識別できるようにしています。
(”クリックで当選!”、"お急ぎください"など)
人間が学習するように、機械に学習させることで素早く自動的に処理できるのです。
機械学習の具体例① Netflixのおすすめ機能
例えば身近ではNetflixのおすすめ機能。
2000作品以上のコンテンツがあるといわれている。
下記掲載のように、11月だけでも50作品近く新作が出ている。
これを全ておすすめされると、作品数が多すぎて見るのをやめてしまうだろう…。
そのためNetflixでは視聴傾向や視聴時間などをシステムに学習させ、ユーザーに最適なコンテンツをおすすめしています。
最適化された状態でも何を見ようか迷うくらいのコンテンツ数。
機械学習のおかげで楽しいnetflixライフを送れていることが分かりました。
機械学習の具体例②コンビニの在庫管理
コンビニで商品の発注は、欠品や品余りを調整する大事な業務です。
僕も学生時代にコンビニで発注業務を担当していたのですが、予想するのはなかなか難しいです。
そんなコンビニの在庫管理にも今では機械学習が導入されています。
何をどれくらい発注すべきかは、天候や過去の事例、他店での売り上げなどを学習させることで機械が代わりに予想してくれる。
機械学習の具体例③建築物や不動産の劣化確認
建築物は劣化すると修繕をしなければなりません。
その確認作業は熟練した職人がやっていたのですが、今は機械学習のおかげでシステムで実行できます。
劣化したと判断される傷や凹みを記憶させ、画像認識で照合させる。
例え経験がなくても誰でも劣化確認ができるようになりました。
人間に求められる能力とは
最後に岡崎氏は機械学習時代に求められる能力とは、「物事を横断的に捉える能力」と話されました。
chatGPTに代表される機械学習システムは、今後数年で加速度的に進化する。
プレゼンを作る、資料を作成する、文章を作るなど、当たり前に行なっている仕事の多くが変化してしまう。
その中で大事なのは発想力。一つの分野だけでなく、他の分野と掛け合わして機械では導けない視点を持つことが大事だと締めくくられました。
自分のやりたいことに挑戦できる時代
熟練した職人しかできなかった仕事が、機械学習により誰でもできる仕事に変化してしまいました。
仕事が奪われる「脅威」と捉える人もいるでしょう。
しかしポジティブに捉えると、かつてないほどに「時間」を生み出せる時代なのではないでしょうか。
今までやっていた作業が半分の時間で終わるならば、残りの半分の時間で自分が好きだと思えることに時間を費やせる。
家族との時間を増やす。
夢だったバンドを結成してみる。
海外に行ってみる。
それぞれが好きだと思えることに、挑戦できる時代。
機械学習は、個人がもっと自由に生きるための技術だ。
機械学習系の無料講座はTECH PLAYで頻繁に開催されているのでチェックしてみてください。
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