「高校生の娘に夢がないんです」と相談を受けました。

こんにちは。

私は
「お母さんのほけんしつ」という
無料LINE相談窓口で
お子さんの不登校のことで悩む
お母さんお父さんから
相談を受けています。

その回答例を1つ紹介します。
もし同じように悩んでいる方がいたら
何か参考になればと思います。

「高校生の娘は、学校に行っていないことももちろんですが、夢や目標がないそうなんです。これってどうすればいいですか?」

と質問がありました。

「まず、夢や目標があることが正しい、という考えはしなくていいと思います。高校生ですよね?大学生や大学院生でも、夢目標がない人は大勢います。もちろん大人も。これは全く特別なことではないので、お子さんが特別おかしいわけではないです。夢目標を持たなければ、と思わなくて大丈夫です。」

私たちはどこかで
夢目標があるほうがいい
という価値観を持ってしまっています。

たしかにそれがあったほうが
生きる活力も生まれ
自分の存在意義なんかも
見つけやすいのかもしれません。

ただ、決して"夢目標があることが正解"ではありません。それがないほうが、自由に楽しく生きられる人もいます。

大人がそれを押しつけてしまうのは、違うと思っています。
ただ今回は聞いていくと、状況が違ったので、こう回答もしました。

「ただもし、本人がそれを欲している素振りがあるのだとしたら、話は別です。その時は周りの大人がよく問いかけをしてあげてほしいと思います。夢目標は、日々の生活の中から生まれてくるものです。でもそれには「感じる」→「言語化する」という行程が必要です。」
まず感じるためには、心の余白や動くためのエネルギーが必要です。
子どもの今を受け入れてあげてください。
本人のちょっとした言動に対して、よく褒めて認めてあげてください。
子どもが不登校になるとどうしても「学校に行かない」ことに目が向いて、本人を焦らせたり、責めたりしてしまいがちです。楽しいことや嬉しいことを一緒に体験すること、また本人の生活の中からそれを見つけ出してあげることが大事です。その中に褒める・認めるポイントは見えてきます。「自分は受け入れられている」という感覚が心に余白をつくり、感じる力を育みます。
そして言語化するためには、周りの大人がよく問いかけてあげてほしいと思います。
お子さんは飲食店でアルバイトをしているそうですね。「今日バイトどうだった?」と聞いてあげてください。本人にとっては何気ない、日々のバイトの1日、なのかもしれません。ですが、そんな何気ない日々に、夢目標につながるヒントが隠されています。
例えばその日お客さんに「ありがとう」と笑顔で言われた、とします。そしたらそれを振り返る中で「笑顔になってもらえて私は嬉しかった」という気持ちが芽生えるかもしれません。そこから「将来は、人を笑顔にする仕事ができるようになりたいなー」となるかもしれません。
すべて妄想でしかないので、どんな夢目標が生まれるかわかりませんが、そんな周りの問いかけから、本人は出来事を振り返り、考え、未来につながるものを得られるようになるんだと思うんです。

こんなふうに回答しました。

普段は求められない限り
アドバイスのようなことはしませんが
今回は明確に求められたので
1時間ほどお話を伺い
最後のほうにこんな話を
させていただきました。

何が正しいのかはわかりません。

でもお母さんが電話を切る前に
こんなことを言ってくださいました。

今までなるべく身近に相談できる人がいれば、相談するようにしてきました。でもどうしても、本人のことを知っている親戚や知人だと、伝えられることとそうじゃないことがあったり、「大変だね」で終わることもあったり、でした。
今日は全くの赤の他人の土橋さんだからこそ、こうやって隠さずにお話ができて、新しい道も見えてきたんだと思います。すっきりしました。ありがとうございました。

少しでも、お母さんお子さんのために
なれたなら良かったです。

「これからも一緒にお子さんのこと見守っていきましょう」

と伝えて、電話をきりました。

私たちにできることは
多くはありません。

県内にいれば
本人に直接会って話すことも
フリースクールに通ってもらうことも
できると思います。

ただ「お母さんのほけんしつ」には
全国から相談が来ます。

北は北海道から
南は大分県まで。

直接会えないとなれば
お子さんの身近にいる
お母さんお父さんの心に寄り添い
どう関わればいいのかを
一緒に考え
一緒に道をつくっていくことです。

ゆっくり時間をかけて。

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