見出し画像

マレーシア一人旅。自分を見つめる旅。


マレーシア一人旅1日目


仕事の長期休暇で1週間休みが取れたので
2週間前に

”女1人で気軽に旅行ができる国
ローカル屋台飯が楽しめる国ってどこだ?
マレーシアじゃね?よし、行こう”

いつものようにノリと勢いだけで決めたマレーシア一人旅。
到着して早々、バスに乗って市内にいこうとしたのだが
バスの運転手に


“乗客はいっぱいだ!アンタたちは乗れないよ!
さ!どいた!どいた!!”

とまさかの乗客拒否by driver
うそやろ。いやいやさっき窓口でチケット買ったんですけどーーーー!!
そんな声も届くわけなくさっさとバスは出発。

日本だったら怒り狂ってるクレーム案件なのだが
マレー人やインド系?の方々は面白い事に

“あ、そう。じゃあ、次のバスまとう~”
と各々地べたに座りゆっくりし始めた。

え〜??受け入れちゃってるやん!
とマレー人の幸も不幸も全部あるがまま
逆らわず受け入れちゃう懐の深さに驚愕。


みんなでまちぼうけの図。

でも私は関西人。
待てないので、受付っぽい男性に
バスのれへんかったんやけど、いつバスくるの??
どうしたらええねん!
聞いてみたら、男性が

“あと10分したらバスくるよ〜そこに乗れるよ〜”

なんてのんびりしてるんだ、、
ほんまか?!と突っ込みたくなったが
時間はたっぷりあったので待つことに。

1時間まってやっとバスが到着。(嘘つき!笑)
やっと乗れるー!と思いきや
バスの運転手に

“あんたたちは後!!!定刻のチケット持ってる人が先!乗れないから次のやつのって!じゃ!”


乗れへんいわれたらそんな顔なるよな…分かるで..

バスは行ってしまった…
ぇぇ~~こんなけ待ったのにぃぃ?!
もはや怒り超えて面白くなってきてしまったので
ここまで待つなら絶対にのってやりたいという気持ちと
何回もバスに乗れずに苦しむマレー人や中国人ボーイと結託し1時間後にきたバスに交渉してなんとか乗車。。

マレーシア初手から洗礼凄いな、、と思いつつ
目の前の不測の出来事に怒らず
あるがまま、流れに逆らわず受け入れる姿勢が
私にとっては新鮮で
なんでそんなことできるんだろう、
と思った。。

その日はセントラルマーケットなど回りつつ疲れたのですぐにホテルに戻って爆睡し1日を終えた。


マレーシア一人旅3日目


え、いきなり3日目?
3日目が一番カオスで情報量多いので許してください。

朝早く起きて、ホテル近くのローカル屋台飯で
チャパティ(インドのご飯?)と
マレーシアの激甘コーヒーのKOPIをいただき
最高の朝。これ二つで120円とかだったので安すぎ….

無糖殺しのマレーシアの激甘コーヒー
チャパティ


めちゃくちゃ喋りながら(なんなら頼んだコピの余りおっちゃん飲みながら) 朝ごはん用意してくれる
インド系マレーのみなさま。



マレーシアに住んでる大学の友達から
ピンクモスクいいんじゃね?
と教えてもらったので行くことに。

ピンクモスクの最寄り。プトラジャ駅についたはいいものの、どうやらここからはバスを乗らないといけないらしい。

駅員にも、バスの運転手×3
に聞きまくってもバスのチケット販売場所がわからずバス停をいったりきたり。
やっとみつけた!と思ったら
“バスのチケットはありません。タクシーかGrab(現地版Uber)で行くしかないです”
と衝撃の一言。

オワッタ…..どうしよう…とうろちょろしてたら
バスの中からおっちゃんが

“おーーーーーい!
さっきから行ったり来たりしてるけどどないしたんや?”

と乗客が話しかけてきた。
私は事情を説明すると

“私は今日なんにも旅のプランきめてないから
行き先かえて君の行きたいところへ
一緒にいってあげよう!バスのカードももう一つあるから!”

とわざわざ行き先をかえて一緒につれていってくれるとのこと。。。
こんなことがあるのか…!!!!
神様のようなインドネシアのおじさまに感謝を伝えて
一緒に旅をすることに。


私と同じ境遇にいた見た目40代やけど4つしか歳わからない中国のGuyもおじさんに助けてもらい3人で旅することに。
情報量多いな。


でも、一つでもタイミングが違えば
出会わなかった人たちで、
いろんな奇跡が重なって旅をする事ができたので
一人旅の醍醐味は”予測不能な出会い”
なんだなぁと改めて不思議なご縁に感謝をした。
(まぁ普通に考えたらカオスやけど…)

インドネシアのおじさまのおかげでピンクマスクに到着。
イスラム教のアザーン(お祈り)のアナウンスがモスク中、市内中に鳴り響く時間帯に訪れたので、
日本と全く違うアラビアンな世界に心奪われた。

吸い込まれるような美しさ


建物の美しさや、自然の壮大さ、
またモスクにいる信仰深い方々の
周囲の人々に対するマインドや姿勢も美しかった。

私たちがモスク内を観光していると
現地ボランティアガイドのおじさまが案内してくれるとのこと。
インドネシアとマレーシアの言語はほぼ70%一緒とのことでインドネシアのおっちゃんのおかげで
かなりローカルなモスクの部分まで案内していただいた。

モスクの中には教徒のための学校があり、料理教室のクラスがあった(朝、モスクではご飯を無料で振る舞っているらしい..)


色々お話をうかがっていると
近くにいたモスクのお偉い様的な方が

“お腹がすいてることでしょう。
よければご飯をたべていってください”

と特別にご飯をだしていただけることに。
お言葉に甘えて、ガイドさんと旅仲間たちと食卓を囲んでたべたミーゴレンは最高に美味しかった。

モスク礼拝の下の階。外は大自然で鳥の綺麗な囀りの聞こえる素敵な場所だった。ここでたべたミーゴレンは忘れられない。


インドネシアは国民の90%以上がイスラム教らしく
マレーシア同様に国教がイスラム。
そんなインドネシアのおっちゃんが

“アッラーの教えに、困っている人を助けなさい
とあるんだよ。
今日朝困っているあなたを、見つけて助けたら
こうやって仲間に出会えて思い出が作れて
ご飯までだしていただいた。
これも神様のお導きだねぇ”

インドネシアのおっちゃんのこの言葉に
バングラデシュの思い出が蘇った。
バングラでも

“困ったときはお互い様。助け合い”

そんな日本では忘れ去られた大事な価値観が
宗教の教えによって人々の間で浸透しているんだ、、
と実感したと同時に
果たして自分はできてるだろうか、と気づくきっかけを
与えてくれた気がして不思議な気持ちになった。

他のモスクに訪れた際にも、ボランティアガイドの方が

“あなたは自分について考えた事ある?
自分について知る事は幸せに繋がるのよ。”

と深すぎる問いをかけてくれた。
日本にいたら、仕事していたら
あれもこれもやらなければならない、
タスクに追われて自分自身を見つめる時間をもてていなかったなぁと気づくことができた。


アンブレラモスク。
宗教は違ってもマレーシアにいればどんな方でも守られますよ、そんな意味を込めて作られたらしい。
礼拝は男性が最前列。女性は後列に、礼拝を行う。

マレーシア、特にイスラム教は1日に5回礼拝を行う。
マレーシアに行って気づいたけれど、
宗教って神様を通して自分自身と向き合うことのできる
ものではないのかなぁと感じる。

無になる事で自分が今何を思っているのか、
何を大切にしているのか、
確認する時間が1日の中のルーティーンであること 

だからこそ、マレーシアの方々は
のんびりしてるけど自分の幸せについて
自分が理解して、幸も不幸も受け入れて
流れるままに身を任せて生きる事ができるのかなぁとも思ったり。。

どうしても、仕事で周りから認められたいから
夜な夜な頑張る!とか日本人やりがちだけど
そうするといつかはガタが来るわけで

もっと自分はどんな時に幸せを感じるのか
自分が大切にしたいことって何なのか

ちゃんと理解した上で自分自身を守りながら
周りの方々、自分含めて幸も不幸も許して
目の前の出来事を等身大のまま受け入れて
生きられるようになると
強いんだろうなぁとしみじみ思ったり。

なんだか色々かきましたが、、、
凄くマレーシアの哲学的な価値観に触れられた気がして、その価値観を通して自分ってなんだろう?
と考えるきっかけをくれたマレーシア旅。

今年は沢山の国に訪れて、
自分の価値観や考え方をどんどん広げて
経験に変えていきたいな。

長々と書きましたが、、
読んでくださりありがとうございました!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?