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負の感情は何のためにある?

時々訪れる、自分のドロドロした
負の感情と、どううまく
付き合えばいいですか?
という質問をいただきました。

あーー。ありますよね。
時々訪れる、というのがリアルですね。

ほんと、時々訪れますよ。
なーーんにもしたくなくなったり、
すべてにイライラしたり。

まずひとつは、それって
バイオリズムかもしれないですね。
特に女性はどうしても
バイオリズムに左右されやすい。

生理周期的なものもあるし、
占い的に言えば運気もバイオリズム。
ずーーっと良い状態というわけには
聖人君主でもいきません。

占い的なバイオリズムを
知っておくだけでも強いよ。
変にドロドロに呑み込まれず
いまはそういう時期なんだと
割り切って過ごせるからね。

あとは、掃除に限りますね。
わたしは掃除は
全然得意ではないんですがね。
心がドロドロしたら
トイレと玄関だけは、掃除します。

それとね、
トイレ掃除の詩を読むんです。
それがすごく清々しいの。
ご紹介しますね。


便所掃除   濱口國雄

扉をあけます
頭のしんまでくさくなります
まともに見ることが出来ません
神経までしびれる悲しいよごしかたです
澄んだ夜明けの空気もくさくします
掃除がいっぺんにいやになります
むかつくようなババ糞がかけてあります

どうして落着いてしてくれないのでしょう
けつの穴でも曲がっているのでしょう
それともよっぽどあわてたのでしょう
おこったところで美しくなりません
美しくするのが僕らの務めです
美しい世の中も 
こんな処から出発するのでしょう

くちびるを噛みしめ 
戸のさんに足をかけます
静かに水を流します
ババ糞におそるおそる箒をあてます
ポトン ポトン 便壺に落ちます
ガス弾が 鼻の頭で破裂したほど 
苦しい空気が発散します 
落とすたびに糞がはね上がって弱ります

かわいた糞はなかなかとれません
たわしに砂をつけます
手を突き入れて磨きます
汚水が顔にかかります
くちびるにもつきます
そんな事にかまっていられません
ゴリゴリ美しくするのが目的です
その手でエロ文 
ぬりつけた糞も落とします
大きな性器も落とします

朝風が壺から顔をなぜ上げます
心も糞になれて来ます
水を流します
心に しみた臭みを流すほど 流します
雑巾でふきます
キンカクシのうらまで丁寧にふきます
社会悪をふきとる思いで力いっぱいふきます

もう一度水をかけます
雑巾で仕上げをいたします
クレゾール液をまきます
白い乳液から新鮮な一瞬が流れます
静かな うれしい気持ちですわってみます
朝の光が便器に反射します
クレゾール液が 
糞壺の中から七色の光で照らします

便所を美しくする娘は
美しい子供をうむ といった母を思い出します
僕は男です
美しい妻に会えるかも知れません

◯◯◯

この詩を読むと
心のドロドロが流れていくような
とてもありがたい気持ちになるの。

詩というのは、人を助けるよね。

ドロドロした感情は
そのあとに来るギフトのためにあるよ。

ドロドロを掃除したら
この詩のように、美しくて嬉しい、
しんとした気持ちになれるよ。



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