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「直感」文学 *見えない敵*

 あいつはいつも突然やってきて、僕の苦悩の中に落とし込んでいく。突然で、しかも毎日やってくるのだった。
 あいつはいつも僕の邪魔をする。邪魔をしては、僕の動きだって止めてしまう。
 決まり切った時間だというのなら、僕にだってまだ少しの救いがあったのかもしれない。それが先に分かっているというのであれば、対策のしようだってあるもんだ。
 だけどあいつの動きはどうも読めない。だってあいつは突然だから。それに毎日だから。

 そんなことを言っている間にも、あいつは少し俺に近付いてきている。
 デスクの上に座った僕の視界をぼんやりとした境地に追い込んでいく。

 ……この眠気に、僕は勝てるのだろうか。

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