究極の_オシャレ_とは_完全なる自己満足の世界_

究極の「オシャレ」とは、完全なる自己満足の世界。


 究極の「オシャレ」とは、完全なる自己満足の世界。

 オシャレな人ってどういう人なんでしょうか。

 ボクは以前少しだけ、ファッションに携わる仕事をしていたので、今日は少しだけ「ファッション」の話をしたいと思います。

 携わっていたといっても、大したことではないので、そこまで深い知識はありません。あしからず。

 まず「ファッション」という言葉の定義はかなり広いです。

 最初に思いつくのは「洋服」。しかしながら「ファッション」とはそれに留まらず、「ヘア(髪型)」や「メイク」、「ライフスタイル(生活習慣)」などなど。ライフスタイルまでいくともっと広くなってきますので、普段どんなオシャレなものを食べているとか、どんなガジェットを持っているとか……。まあ、その人となりという意味です。

 本来ファッションとは、「個人のほとんど」を表す表現のようなのですが、今回はその中で一番分かりやすい「洋服」についてです。

 ここでまた最初の質問に戻ります。

 オシャレな人ってどういう人だと思いますか?

 流行の洋服を着こなしている人?奇抜な洋服の人?簡素を極めたミニマルな洋服を纏う人?

 もちろん上記の人たちを否定するつもりはありませんし、それはそれでオシャレなのかもしれません。

 しかしボクが思うに、本当にオシャレな人というのは、非常に人に伝わりにくいものなのではないかと思うのです。

 特に「洋服」の世界では。

 例えば、「リーバイスの501xxやビッグE」と「ランバンのジャケット」なんかを合わせている人はオシャレだと思うんですね。

 しかしこれってヴィンテージデニムの意味合いと、ランバンの洗練さを理解していなければ分からないのです。

 パッと見、薄汚れたデニムに、随分綺麗なテーラードジャケット着てる。なんだかアンバランスじゃない?

 なんていう風に見えます。

 だけど着てる本人っていうのは、ヴィンテージデニムがどれ程素晴らしいものなのか、そして昔は作業着として使われていたデニムに、オフィスシーンで使われるテーラードジャケットというアイテムを合わせるアンバランスさ、しかもそれがランバン(というブランド)。

 流行の洋服を着ている人は、一見オシャレに見えるのかもしれないですけど、なんだかそれは薄っぺらいように感じてしまう。

 いや、それはそれでいいのだとも思いますが。

 ただこれはボクの私見でしかなく、「ファッション」という言葉は、人それぞれが違う形のまま持っているもの。だから「正解」も「不正解」もないのではと。正直、そのように思います。

 でもどうしても、ボクはそのように考えてしまう。

 流行のものが「オシャレ」なのか?

 「ファッション」はもっと深く見つめるべきであり、自分というものを問いただせる。そうすると自分が本当に好きなものが見えてくる。

 そこでようやく見えてくるものが、「ファッション」というものの本当の姿なんじゃないかって、思います。

 そう、だからボクが思う「オシャレ」というのは、周りに非常に伝わりづらいもの。

 それは完全なる自己満足の世界で成り立つ、一つの情事なのです。

office hammy 
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