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AI翻訳時代における言語学習の新たな意義 を成田さんのお話を聴きながら考えた

成田潤也さんの登壇で、またまた考えていたことが一周回って着地した感がありました。小学校英語に2019年ごろからポケトークを使った実践を取り入れていた成田さん。AI翻訳と外国語教育の未来について語っていただきました・その中で私自身が感じたことや考えたことをシェアしたいと思います。こちらは成田さんの著書です。↓

言語の価値を平等にするAI翻訳

小学校で、ポケトークを持ち帰った子供たちが発見したことは多種多様でした。また、AI翻訳があることで、他の国から日本へやって来たばかりの生徒ともコミュニケーションを取ることができている場面では、確かに、AI技術の進化によって、異なる言語でコミュニケーションをとることがより容易になったと実感しました。これにより、言語の壁が低くなり、多くの人々が新しい可能性を手に入れています。

日本へ来る旅行者も英語話者ばかりではありません。それが学校の中だとさらに顕著で、外国の背景を持つ子供のうち英語話者はわずか5%だと言います。AI翻訳は、英語一辺倒だった従来の教育すら変えるかもしれません。

言語学習の本当の目的

しかし、AI翻訳が進化しても、私は「機械翻訳を使わないで会話したい」という欲求が残ります。成田さんが強調していたのは、言語を学ぶことの本当の目的は試験のためではなく、人間同士のコミュニケーションを深めることにあるという点です。言語は単なるツールではなく、文化や背景を理解し合うための橋渡しだと再確認しました。

特に、小学生がAIを使うことで手抜きをするのではなく、さらに知りたいという欲求が強まったり、逆翻訳をかけて確認したり、スペイン語学習に使っているのを聞いて、可能性を感じました。江藤も小学校の頃スペイン語をパナマ人とランゲージエクスチェンジしていたのですが、AIが絡んだらどうなっていたか妄想しました。

自己理解と多文化理解のプロセス

「外国語を学ぶことは自分の言語を知ること」というのはまさにそうで、異なる言語を学ぶことで、自国の文化に対する新たな視点を得ることができ、自己理解のプロセスが促進されます。言語学習は、自己成長と他者理解を結びつける大切な要素です。

また、小学校だからこそできる横断的な手法も面白いです。AIでの画像生成が国語の授業現場でどう使われたについても、聞いたのですが、結果的に生成する過程でアイデアを出したり、説明する時に想いが膨らんで大量に書けたりと、今までにはない流れがあるように思います。

教育現場での新しいアプローチ

成田さんは、教育現場において、テストのためだけではない実践的な言語学習が重要であると述べていました。特に、AIを活用しつつも、ALT(Assistant Language Teacher)との交流を通じて子どもたちが楽しみながら言語を学べたお話がありました。実はALTがガンダム好きで、盛り上がったそうです。子どもたちのコミュニケーション能力が自然と高まる瞬間ですね。

AI時代において英語の授業はいらないか

子どもたちへのアンケートの結果で、英語を学ぶ必要がないと答えた生徒は2人しかいなかったそうです。でも、その二人の理由が面白い。

「テストのための英語学習はいらない」と答えたんだとか。これは高校英語の現場にいるといつも悶々とするところなので、ビシッと言われてしまった感はあります。

AI技術は、私たちに新しい学びの形を提供していますが、AI時代においても言語学習の価値を考え続け、上書きしていくことの重要性を改めて感じました。

オーガニックラーニングでは年間を通して様々な講座やワークショップをしています。いつかお会いできるのを楽しみにしています。


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