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「俺ら脳筋なんでw」と言うガリ勉成人になぜ勉強するようになったのか聞いてみた

エトーの卒業生たちも今年で成人。先ほど1人、近所ですれ違いました。おめでとう!すれ違ったYは、もともと勉強はあまりしていなかったのですが、今やすっかり脳みそまで筋トレするようになったのだとか(笑)少し前に東京外大の編入試験にも合格した彼に勉強について聞いてみました。

「脳筋」の再定義

Yは今大学二年生です。英検1級の二次試験に合格した時のことを話していました。

「俺らね、脳筋なんすよ。もう何時間でもガリガリやれる。」

へー脳筋ってそんな意味やっけ・・・?で、二次試験対策は何したの?

「えっと、問題集一日6時間くらいかけて全部暗記しました。なんで、今何かについて意見を聞かれるとちょっと偏ってるんすよ。あはは。ま、大丈夫ですけど!」

筋トレのお供にはテレビドラマがタイムスパンとしてちょうどいいと言う彼、そういえばかなり筋肉質でもある。見かけはちょっとチャラいY、まさかそんなにガリ勉しているとは誰も思わないだろう。

エトーさんとこの高3生、昨日の夕方難波で見たよ。

彼らが高校三年の時のこと。もうすでに推薦で大学は決まっていた彼らのことを国語教諭が見かけたと言う。思わず、「え、なんか悪さしてましたか?」

いや、エトーじゃないんだからそれはないでしょw

すると国語教諭はこんなことを言い出した。

昨日たまたま、大阪府立大学の図書館に行ったんや。そしたら、うちの制服着た生徒らが4人くらい真剣に勉強しててな。で、受験生やろうと思って見に行ったら、もうみんな決まってる子らや。びっくりしたわ!

いやいや、勉強は自分のためにするんだから当たり前やん。でも、考えてみるとクラスの生徒はそのパターンが意外に多い。つまり、受験や模擬試験に関係なく、自律的に勉強するのだ。

ガリ勉しろと言った覚えはない

私のブログを以前からお読みの方はわかると思うのですが、授業ではドリル系や問題集を強制的にやらせることは一切していないのです。

高校1年の時は、みんなが夏期講習している間、バスで2時間ほど離れたところでプロジェクト学習の一環として出かけていたし、文法は映像プロジェクトで自作していたし、文法問題をやるにしても好きな範囲で好きなところからやっていたんです。単語帳は、自分で好きなのを買って来て、こちらは進捗状況だけ聞くと言うもの。ページを区切って強制的に同じ範囲をさせたことはありません。

なぜ勉強するようになったのか

Yともう1人の卒業生、Sに聞いてみた。 Sも建築学部で、まだ2年生ながら大学院生を押しのけてコンペで優勝したばかりだ。最近は2,3日学校に泊まり込んで勉強するので、コロコロ椅子を二個くっつけて眠ると言う技を身につけたらしい。

なんでそんなアホみたいに勉強するん?

「やっぱりね、きっかけは佐用町ですよ」

ん?そうなのか。学びの原点はプロジェクト型の学習にあったとYは言うのです。高校入学時は全く勉強していなかったと言う2人、高校入学前の判定はCでした。

高校に入って、最初から詰め込みで無理やり勉強させられるのではなく、佐用町のプロジェクトなどを通して学ぶ意味を学んだと言うのです。彼らが入学して三ヶ月目にスタートしたプロジェクトのサイトが残っていたのでリンクを貼っておきます。

目的と目標をはき違えない

人とのつながりや、地域への貢献を通して、学ぶということの面白さを知る。自分のやっていることが意味があると感じられるようになる。学ぶ目的がはっきりしてくると、普通嫌がられるような一日6時間にも渡る詰め込みの勉強を自分からするようになる。それらは単なる通過点としての目標なんです。勉強して高得点を取ることは目的にはなり得ない。

Yは4月から東京外国語大学へ。教育を通して日本と世界の橋渡しをするために、社会や経済、文化そして言語の面から深く学びます。Sは夏からパリへ留学します。そんな2人も含めての卒業生たち、みんなにエールを送ります!

さいごに

先日イモニイこと井本陽久さんが言っていた一言が印象的でした。

成績は、上がりますか?

「そんなことどうでもいいんです。幸せにはなんの関係もない^_^」
.ニコッと笑って答えればいいんですね。

生徒たちが生涯学習者として、幸せに生きていけたらそれでいい。ハタチという通過点で、いい話を聞かせてもらいました。おめでとう!


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