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Cuisinaire Rodsを使ったストテリで生徒が前のめりに喋り出した

ストテリにしろ、Persuasive essayにしろ、私が授業で扱うと、どうしても構造が先に来てしまいます。分析したり、それを使って創造したり。でもやはり、ちょっと小難しい。

それをネィティブのE先生に任せたら、いつも魔法がかかります。

Cuisinaire Rodsって何?

この小さな積木のようなバーを使って、算数や語学などを教えるそうです。ビジュアルラーナー向けですが、誰でも視覚化した方が理解が深まるはず。日本の算数教材にも似たようなものがありそうですが、この大きさ、質感、色だからこそ効果的なんだとか。かわいくて、思わず触りたくなります。

授業でどう使ったの?

それは最後の15分程度でした。このクラスは小さくて10人ほどしかいません。テーブルの真ん中にこのロッドを置いて…物語の始まり始まり。

このところ、ストテリを授業でやっていたのですが、まずは英語でいう「昔々あるところに」で、"Once upon a time"を生徒に言わせます。まず、表情や動きも豊かに、まずは紫の短い棒二本が登場します。出てきたものを全て生徒がその場で英語で説明していきます。動きからして老人のようだ。"There was an old woman and an old man."

次に登場したのは長く青いロッド。生徒たちの表情が変わります。あっ、もしかしてこれは!"There was a river."  そしてブルーのロッドの端から移動してくるのは小さなピンクのロッド。

もう分かりましたね。桃太郎です。

驚き、自分の授業を恥じる

その先生は一言も英語を話さず、生徒からビジュアルを使って引き出しながら説明させる。しかも生徒がどんどん前のめりになっていくのが分かるんです。普段自分も説明を減らして極力生徒が話したり書いたりすることを重視していますが、はっきり言ってEさんには完敗です。

先生が喋らず、生徒が持っているものを徹底的に引き出していく。かと言ってストテリに関する知識やアイデアも豊富。自分の授業を恥じると同時に、この人から学ぶことの多様さにいつも驚かされます。

視覚特性に訴えるということ

Visual Learnersつまり、視覚特性の強い人の場合は何かと色分けをすると効果的です。また、図式やコンセプトマップもいいでしょう。また、教師が工夫して視覚に訴えることで、全体にもいい影響があります。

言葉で伝えるだけでなく、実際にやって見せたり、プレゼンや教室の色使いにこだわったり、講義に写真や動画を組み合わせたり。それは視覚特性の強い生徒だけでなく、様々なニーズに答えることにつながります。

さいごに

毎日学ぶことがてんこ盛りなのは本当に幸せです。このショックはそのままに留めず、自分の授業ならどう取り入れられるかを考えることを大事にしたいものです。明日もがんばろう!

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