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うちの子YouTubeばっかり見て困るんです、というあなたへ(自戒を込めて)

日本の子どもの将来なりたい職業ランキングに登場するようになって久しいユーチューバー。そこから何か学ぶこともあるだろうと、小さな子どもにスマホを渡している親御さんも多いことでしょう。

乳児はYouTubeから何も学ばない

スーパーで泣き叫ぶ幼児にスマホを5分、10分渡してさっと用を足す。そんなくらいならいいかもしれません。最近スーパーで見かけた幼児は、首にかけるホルダーでスマホを固定して、ベビーカーで見ていました。ちょっとびっくりして言葉を失いました。

親は、我が子がYouTubeから何か学ぶこともあるだろうとどこかで思っている節があります。しかし実は、2歳までの子どもはYoutubeから何も学んでいないというデータが研究があります。

子供たちは生後6か月で音楽に惹かれ、12か月でビデオを見ることに興味を持ちました。彼らは、12か月でビデオで両親を特定し、24か月で自分自身を特定できました。18か月で画面に触れ始め、画面に表示されたボタンを押すことができましたが、その使用法を理解していませんでした。子供たちは、メロディックな音楽、使用した製品の広告、おもちゃや風船のビデオで複数のアーティストのダンスパフォーマンスを見ることを好みました。

結論として、2歳までの子供は、楽しく見ていることはあっても動画からは何も学ばなかったのです。新しい言葉を学んだように見えていたのは、たまたま近くにいた親などが、一緒に見てやりとりをしていたからでした。

もちろん、判断力がつき、自分で学べるようになればそれはそれでいいのですが、少なくとも乳児から幼児に見せてもご利益はなさそうです。

腹をくくって、切りますか

では、ここで心に問うて欲しいのです。

「YouTube、スマホから完全に削除しますか?一切子どもに禁じますか?」

当然、全く子どもに見せていない親御さんだっておられますから、十分可能です。ですが、一切禁止することはできないのではないでしょうか。子どもが見るのをやめられないのは、100%正真正銘、あなたがそれを許して来たからです。

それなら、一体誰のため?

Googleは最近、子ども向けコンテンツには広告を一切掲載しない、など厳しい判断を下しました。13歳未満にはYouTubeKidsというアプリがあり、そちらしか見られないようにする設定が可能です。

しかしながら、中身は危険ではないにしろ、教育効果の低いコンテンツがそのほとんどを占めます。中毒性の高さは全く同じ。なぜなら、作っている側は、ユーザーができるだけ長く見てくれることを狙っているからです。

結局、視聴を許してしまう理由は一つ。

お互いにメリットがあるからです。

があああん・・・自戒を込めてです。

親→子どもを黙らせておいてゆっくり買い物や自分の用事がしたい。

子ども→愉快な映像が繰り返し出くるし、嫌な気持ちがなくなるので見続けたい。

この繰り返しというのもポイントで、リビングでのビデオならそうは行きませんね。スマホがなかった時代、同じビデオをどれだけ見させられたことでしょう。

時間制限は効果があるのか

もう一つ付け加えるとしたら、時間制限をかけているからではないかと個人的に思っています。内容の制限ではなく、時間の制限をかける。子どもからしたら、どんなに(親の判断からすると)内容のないコンテンツでもその時間内はダラダラ見られるわけですから、他のことをしようとは思いません。

この時間制限に関しては、一日8時間でも相関なしという結果から、1時間までなら成績は上位という結果まで様々です。家庭環境など様々な因子が関係するので、答えはまだ出ていません。

さいごに

以前のブログでもお話ししましたが、iPadやスマホも使いようです。子どもにそこから学ばせたければ、親が楽しく学ぶこと。また、使い方や運用方法を共に学び、伝え、上手に使えるように導くことが重要です。

ポイントとしては、Creation, Contribution, Challengeを念頭に置くこと。

iPadやスマホを使って
・子どものCreativityを伸ばしているか
・誰かの役に立つことをしているか
・紙と鉛筆、またはアナログではできないチャレンジがそこにあるか

使い方は子どもの方がはるかに早く覚えます。だから、親側は操作方法よりもどう使うかということを学ぶべきです。次回、実際に次男がどんなことをしているかを上記の3つのポイントを念頭にお話させていただきますね。


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