社会人は生きづらい
4月1日に入社式があったので、まだ何の売り上げも作っていないとはいえ、この1週間は社会人として過ごしてきました。その率直な感想は「社会人は生きづらい」ということです。詳しく書いていきます。
成長という名の矯正
文系の人って7割近くが営業職になるみたいです。僕は文学部を卒業したので完全に文系の人間なのですが、周りの人よりはコミュ力がある気がしていたので、当然営業職に就きました。
でもコミュ力があるのなんて自分のホームグラウンドだけで、アウェイの緊張しやすい場所におかれると、正直コミュ力なんて全然ないです。よく考えたら元の性格なんて暗いんです。
暗い性格なんて営業としては致命的なので、とにかく明るく口角を上げて話すことを求められます。それに加えて「1年目は仕事ができないので声だけでも出していこう!」って感じで元気さが求められます。
よく「長所を伸ばしていこう!」みたいなことを言いますが、自分のままで生きていける場所なんてありません。成長という名前を付けた矯正を受けていかなくてはならないのです。
機械になる
最初の研修ではビジネスマナーを徹底的に叩き込まれるのですが、そこで完全に自我が無くなりました。なぜならビジネスマナーの鉄則は「お客様に正解がある」らしいので、自分の意思なんてどうでもいいからです。
具体的には濃紺のスーツを着て、ネクタイを締め、革靴を履くという決められた服装になり、前髪を上げるという決められた髪型になります。そこには「自分は~という服装/髪型をしたい」なんて意思はどこにもありません。
また先ほど書いたように自分の感情がどうであろうと、とにかく相手の印象が良くなるように口角を上げて笑う必要があります。会食では面白くなくても笑うし、どうでもいい話でも大きく相槌を打ちます。
常に緊張している
正直大学生の頃までの授業なんて、寝坊しても髪型ボサボサでもとりあえず行くことは出来るし、面倒なら休めばいいんです。でも社会人では必ず髪型をセットして、整えたスーツに身を包まなければなりません。
そう考えると必ず寝坊は出来ないので、常に緊張感があります。その緊張感のせいで6時半に起きる必要がある日でも、4時とかに起きてから二度寝したりしてます。眠りがいつも浅いんです。
また目上の方と話している時は敬語やマナーにいつも気を配っているので、ずっと気を張ってます。間違ったことをしていないかなと不安になる気持ちを持ちながら常に過ごしています。
結局いつも仕事
僕はフリーランスなどではなく週5日働いているので、休みは週2日だけです。そう考えるとその2日は仕事をしていない日と捉えられるので、結局は仕事のことを考えています。
休みの日に家でダラダラ過ごしながらテレビを見てたとすれば「仕事の疲れを取るためのダラダラ」「仕事を忘れるためのテレビ」になります。哲学みたいな話になってますが、とにかくずっと仕事のことを考えています。
夏休みの宿題が山ほど残っていれば、たとえ夏休みでも楽しめないように、土日でも、また月曜日が来ると思えば心の底から楽しめません。これはワークライフバランスを完璧に整えたとしても、解決できない問題です。
もしかしたら仕事が楽しければ変わるのかもしれません。野球が楽しくて本気で試合に勝ちたければ、練習が休みの日でも素振りをするように、仕事が楽しければ休みの日に頭を仕事に使うことも苦ではないのかもしれません。
でもそんな心の底から仕事を楽しめている人が地球上にどれくらいいるのでしょうか。とりあえず僕の周りには社会人になりたくない人ばかりだったし、実際に社会人になってやっぱりしんどかったです。
おわりに
とにかく早く仕事に慣れたいです。仕事に慣れてルーティンを繰り返すだけの毎日を過ごし「もう金曜日か」「もう1年経ったのか」という感じで時間が爆速で経って、金だけ振り込まれ続けてほしいと思ってます。
もし学生の方がこの投稿を読んでいれば、絶望しているかもしれません。でも最初はそんなものだと考えていれば、ギャップが少ないはずです。不安にさせることばかり書いて申し訳ありません。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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