難民絵本を100 冊集めて気付いたことーー『ぼくのなまえはサンゴール』(2)
翻訳絵本『ぼくのなまえはサンゴール』が2024年5月30日に出版されました。4人の共訳者のひとりで、ゆぎ書房・代表の前田が、同絵本出版の背景を個人的に綴ります。
【このページで書いていること】
約100冊の難民絵本を収集分析したところ、英語絵本には、海外から難民として来た子どもたちの定着を描くものが多かった。
しかし、日本で制作された絵本では、日本にやってきて定着する人たちの物語がほとんど見られず、緊急支援や難民キャンプについての資料型絵本が目立った。
1.「難民プロジェ