Yugi

弱さも、優しさも、心地よさも。全ての心の機微を受け入れていくことを、丁寧に。

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最近の記事

高校生たちの真っ直ぐな姿に背中を押されて

この夏、高校生向けの実践型問題解決プログラムに引率として参加した。以前から参加していた元同僚に「私も行きたい!」とお願いしていたことがきっかけで、紹介してもらった。プログラムの内容は高校生にとっては難易度が高く、特徴を簡単にまとめると、まずは3Cや4P分析といったマーケティングの基礎講座を2ヶ月程度受け、その後、東南アジアに1週間ほど滞在して現地のローカルビジネスオーナーの課題を解決するというものだった。 夏の間に10プログラムほどが開催され、滞在国や参加校は様々だったが、

    • 止まる勇気、進む覚悟

      久しぶりの投稿である。 現在お盆前だが、ありがたく携わってきたこれまでの仕事をすべて、九月末で一区切りつけさせていただくことが少し前に決まった。 既に稼働を大きく減らしており、期間は未定だが、長期間休む予定だ。 社会人なのに育児や介護に励むでもなくビジネススクールに通うでもなく仕事をしないというのは、一般的にはドロップアウトのような印象を持たれる。また、現実的なことを言えば、転職に影響するかもしれない。 でも、私にはこのような期間がどうしても必要みたいだ。 学生時代から三

      • 私を苦しめてきた「肩書き」や「ステレオタイプ」とはなんだ

        以前、「肩書きがない自己紹介」をnoteで公開しました。そこにも記載しましたが、肩書きで見られるのがあまり好きではありません。 変なプレッシャーを感じて自己表現がしにくくなったり、その肩書きの性質に引きづられて感情が迷子になってしまうことがあるからです。 それについて、最近読んだステレオタイプに関する本が示唆に富んでいたので、まとめてみました。「肩書きがない自己紹介」が好きだった人は興味ある内容かと思います。 ※後ほど説明しますがステレオタイプは偏見・差別などと密接に結

        • 思春期の心を解いた、友人のささやかな一言

          たしか大学2年生の時に耳にした、いまでも忘れられない友達の発言がある。そのことばで、それまでの20年間抱えていた葛藤が小さな穴の空いた風船のようにゆっくりと消えていくことになった。 その発言者である彼は、僕の知り合いのなかで最も周りのひとに愛され、思いやりのあるひとである。他の人と同様に欠点はいくつかある上にリーダー気質ではないが、人望とはこのことか。と思うくらいに誰からも嫌われず、信頼できるひとである。その場に彼がいるだけで、彼を中心に場が周り、卒業式のあとの最後の学級会

        高校生たちの真っ直ぐな姿に背中を押されて

        • 止まる勇気、進む覚悟

        • 私を苦しめてきた「肩書き」や「ステレオタイプ」とはなんだ

        • 思春期の心を解いた、友人のささやかな一言

          便利な世の中で見失っていた心地よい不自由

          炊飯器のボタンを押すだけで、ホカホカのご飯が炊き上がる。スマートフォンで時間が合う友人をいつでも探して会える。家の近くのコンビニでお腹を満たすお弁当をいつでも買える。 便利なモノが増えると、時間や場所に縛られなくなったり、手間暇かけずによくなって時間にゆとりができたりする。つまり、人間は自由になる。 ぼくも、炊飯器とスマートフォンには大変お世話になっている。便利で、素晴らしい。誰が思いつくんだろう。作った人達に感謝しよう。人間ってすごいな。   一般的に自由であること

          便利な世の中で見失っていた心地よい不自由

          肩書きのない自己紹介。

          四角より、丸や三角の方が好きです。 食器、机、家の外観、ピシッと角ばって隙間がなく効率的な四角より、必ずどこかに余白が生まれてしまう丸や三角の方が落ち着きます。四角は整いすぎてて、私の不完全さが際立ってしまう気がするのです。もうちょっと肩の力を抜いた形が似合う人間です。     幸せを追求するより、不幸を回避することを努力する人間です。 表現して傷つけられるのが怖いから黙っておこう、もっと美味しいラーメン屋さんがあったら悔しいからちゃんと調べよう、と日々、不幸から逃れようと

          肩書きのない自己紹介。

          表現できるひとが羨ましい、私もそっちへ

          今月からnoteを始めた。特に何か大きなきっかけがあった訳ではない。 今まで、表現できる人に憧れていたことや、音楽や絵描きはできないが言葉ならできそうだと思ったことや、書く内容が思い付いたことが重なって、「なんとなく、書いてみようか。」と書き始めたら、書けたというだけだ。 誰かに書いてほしいと言われたとか、世界を救える気がしたとか、いつか本を出したいとか、かっこいいきっかけはない。この記事が3本目だから、3日坊主ならぬ、3本坊主になるかもしれない。(明日の自分、がんばれ!

          表現できるひとが羨ましい、私もそっちへ

          言葉に飲み込まれた『自分』と向き合う

          自分らしさを言語化することが怖い。 就職活動で、強み・弱み、将来やりたいこと、自分の特徴を聞かれて、答えるのが苦手だな、と感じる人は多い。僕も苦手だった。自分らしさを表現する機会は就職活動を乗り越えた先にも、何度か遭遇する。答えながら、胸の中に濁った空気が溜まったような独特な気持ち悪さを感じてきた。 自分らしさを伝える初めての経験をしてから3年経ち、その気持ち悪さの正体がやっと掴めた。 月並みな人間になってしまう恐怖言葉というのは、進化する過程で得た、情報を伝達する手段

          言葉に飲み込まれた『自分』と向き合う

          新卒の私を優しく包み込んでくれた鎌倉という街

          はじめまして。大阪と京都の都会で暮らした人間が、鎌倉で一年間住んで気づいたことを書きました。拙い文章ですが、ご容赦ください。 鎌倉はどんな街か - 口笛が吹きたくなる街、鎌倉。まずは鎌倉の紹介。鎌倉は神奈川県にあり、山と海に囲まれている。鎌倉駅から南に行くと海があり、北側に行くと山がある。住んでいるのは、山側で駅から徒歩25分くらい。自転車だと10分弱。駅から離れているので、緑がとても豊かで、野生のリスも見ることができる。人生で初めてリスを見たのは鎌倉に来てからだが、この一

          新卒の私を優しく包み込んでくれた鎌倉という街