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転載:今の環境にいる価値~塾長列伝⑨~

※この文章は「ゆめしま未来塾塾長」時代にゆめしま未来塾アカウントで自分自身で執筆した文章の転載です。
(転載元:https://note.com/yumejuku/m/m65640c3fa0a0

前に更新したのが7月末頃…あれから2ヶ月もたってしまいました…
会う人会う人に「noteの更新まだ?意外と楽しみにしてるねん。隠れファンやねん」という声をいただく機会が増え、下火になっていた更新への熱意がまた戻ってきました!

とりあえず一言いいたい!

隠れなくてもいいんやで!!!

てことで、ただいま10月1日。離島にすんでようが何だろうが今日から消費税が10%となりました。
巷ではPayPayだとお得だ!とか軽減税率がどうだ!とかいっておりますが情弱なものでいったんは静観という名の思考放棄をしております。笑

いま、離島にすんでいるお前にPayPay関係ないやろと思いましたね…

甘い。進んでるんだぜ。上島町は。

町のスーパーはセルフレジになり、おばあちゃんたちがクレジットカードで支払いをし、カラオケスナックではおじいちゃんたちがスマホ片手にバーコードをかざして1曲歌う…。

新しい技術に抵抗がなく興味深々な人たちが多い…

この島では新しいことに抵抗があるのは若者かもしれないですね。

というわけで、第5回目の愛媛新聞「伊予弁」への投稿です!

【今の環境にいる価値】
 私が地域おこし協力隊として上島町民となって約1年半。地元の方々とは違う視点でこの町を多少なりともみてきた。少子高齢化、財政難、就業場所の不足などなどの課題がたくさんあることを肌で感じてきた。これは、日本や世界中で顕在化しており、今後も起きうるものだ。若い世代はこの課題に立ち向かわなければならない。
 灯台下暗しとはよく言ったもので、この町の若者の多くは、いま自分達が置かれている状況の価値に気づいていない。実際にその環境下に身を置いている若者の経験による思考は、将来どれだけ役立つものになるのだろうか。そしてその経験が課題を解決できる力になりえるのだと感じる。
 正直、「ソト者」の私がこうしたことを言うのは詭弁かもしれない。しかし、それを目の前の生徒達に伝え、一緒に行動する。それが私の使命でもある。この町で多くの課題に向き合い、少しでも解決の糸口をみつけた生徒達はこの先どれだけ頼もしい存在になるのだろうか。もちろん言うは易しではあるが、当塾では課題解決にむけ学力に加え数値だけでは測れないリーダーシップやコミュニケーション能力、異文化理解などの「非認知能力」も養っている。
 これだけのことを書いたが、押し付けているわけではない。生徒たちのなかでも興味の度合いがある。まずは生徒自身の想いを大事にし、それに添い遂げていきたい。(掲載日:2019/04/01)

【編集後記】
前半2段落については僕が携わる「高校魅力化プロジェクト」界隈でよく言われ耳にする内容をコンパクトにまとめてみました。実際に地域活性や地域おこしに携わる方々には通説のように言われているものですが、新聞の読者のほとんどは地域おこしとは無関係。ぜひ、知ってほしと思い偉そうではありますが書かせてもらいました!
これを書いてから半年、私が勤めるゆめしま未来塾がある弓削高校は大きく変わってきた。仕事とは何ぞや?を考え、仕事を作り出していこうとする思考を養う授業が発足し、大手企業の協力を得て町の課題を解決するためのコンテストにも参画している。双方とも私が深く関わっているわけではないが、学校・地域・そして子どもたちが本当の意味で”今の環境にいる価値”を見出し、改善していこうとしている。
考えた施策で本当に課題が解決するかはわからない。でも、課題解決にむけて本気で思考することは子どもたちにとって本当に役立つ力になるということを今、体感できています。

これが私にとっての”今の環境にいる価値”なのかもしれません。

ということで、愛媛新聞「伊予弁」への投稿記事ものこり2回分!

伊予弁の編集後記がおわったら地域おこし協力隊の任期後ことも少しばかり書いてみたいなと思っていますが、いつになるやら…笑

それでは次回の投稿も気長におまちください!


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