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図々しさのすすめ : 独り言



なんと図々しいことに…。


私は兎角、
図々しい性格なんだと思う。
思う…ではなく、
図々しい!
と、断言すべきなのだけど、
断言するのが恥ずかしい。


何が図々しかったかと言えば。

先日、
「占い始めていいよ。」
と言われ、
占いをする事になったんだけど、
特に占いを学ばせてもらう訳でもなく、
イベントなどで、
学習した訳でもなく、
レンタルスペースに
「占いやりまーす。」
と、突然、予約を入れた。

他人から学ぶ事も嫌いならば、
修行的なイベント参加も嫌いだ。
恥ずかしいほどに自分本意。
自分本意が通せるなら、
多少の恥ずかしさなんかかまっていられない。
思えばそのスタンスは、
ずっと以前からで、
同級生からはかなり引かれていたのを思い出す。


知り合いのレンタルスペース屋さんに出向き、
「占いやりたいから、スペース貸して下さい。」
と、事の経緯を説明した。
きっと、呆れられると思ったんだけど、

「いつかやるなと思ってました。
むしろ、どうして占いやらないんだろうと思ってました。」
と、言うではないか!!

逆に私がビックリしてしまった。
え!!
私が占いしそうなの?
第一、私自身が占いなんてしてもらった事さえ殆どないんだから。
興味さえなかったと言ってもいい。

「そう言う雰囲気、ありますよ。」

そう言う雰囲気って、
なんだ?

ただ、
スペースを借りる人はあらかじめ占って欲しい人(お客様)を自分で連れて来るそう。

「わたし、お客様なんか連れて来れませんよ。だって、占いやった事もないんだから。」

わたしの予定としては、
通りがかって、
ふっと誰かが立ち寄るのを想像していたのだ。
占いって、そんなものじゃないのかな?
でも、どの占い師さんも固定客がいて、固定客が付いて一人前の様に語っていたっけ。

「んーーー。
でも、○○さんは来ますよね。
それに、私も占って欲しい。
これで既に二人です。」

この世は不思議だ。
なんか勝手に
「やる」
と言っただけで、
お客様が二人も現れた。

「え?
わたしでいいんですか?」

「はい。
お店が繁盛するか占って欲しい!」

そう言われたので、大雑把な占いの見立てを伝えると、

「何人かに占ってもらったんだけど、
皆さん同じことを言ってました。」

え?
そうなの?
地元で有名な占い師さんと同じことを
わたしも言ったらしい。
そこでわたしは、
「ほらね。当たるでしょ。」
と、図々しく思ったのである。

「でも、いつ頃になったら儲かるかとか知りたいんです。」

「あー、確かに、知りたいところですよね。規模を広げれば、広げただけ儲かりますよ。ただ、儲けに比例したストレスに耐えられるかです。」
と、内容は徐々に密なものになる。
わたしがそう告げるには、告げるだけの理由がある。まとった気配。気配の像。

「そうですよね〜。」

と、なんだかインスタント占いみたいなのが始まってしまったんだけど、
「え?占いってこんなでいいのか。」
と、こつを掴んだ気がした。
こんな感じなら、むっちゃ念を使わなくても読み取れる。
多分、閉じた人だとむっちゃ念を使うんだろうなぁ。

と、まるで自分はちゃんとした占い師かのような妄想をし更なる図々しさを重ねて行った。


そして今日は、
友達に名刺を作ってもらう事にした。


名刺の画像は↓


以前描いた
シヴァ神


この絵をベースに名刺を依頼した。
占い師の先生に、
既に名刺を作ってもらったんだけど、
この絵が使いたくなったから…。

こんな画像の名刺、
かっこよくない?

新しいインスタ垢も
占い様に作ったし。

と、更に図々しいことを考えて
ニヤついてしまう。
まるで、
占い師の名刺を作るために絵を描いていたかのようだ。


事が、
予想もしなかった所に
コロコロと軽やかに転がるのは
なんか楽しい。
しかも、
誰も妨害することなく、
それどころかみんな協力的。

そうすると、
面白そうにしか思えないのって、
人間の心理ではないだろうか?

人生は楽しんだもの勝ち。
…と、思うのだけど、
みんながみんな、
わたしと同じではない。
色んな生き方があって、
その人がそれで良ければそれで良い。
人の数だけ生き方がある。

でもね。
自分がやってみたいと思ったことは、
多少の図々しさがあった方が、
前に進みやすいのかもしれない…と、
ニヤつきながら思った。




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