見出し画像

坂本龍一さんの小さなメッセージ : 自然の音に戻る


坂本龍一さんが亡くなられて、
録画してあった

Sakamoto : CODA

を見ました。

坂本龍一さんは、東北の震災時、東北や福島原発に入り色んなメッセージを残しています。原発反対を訴えたりもしていました。

その中で、津波に遭ったピアノをみて、
「音が狂うって言うでしょ?
あれは、狂ってるんじゃなくて、木のパーツが本来の自然の音に戻ってるだけなんです。ギュッと圧力をかけられて、ピアノは作られてる訳で、それが、自然の音に戻ってるだけなんです。
でも、津波がバーンってなって、本来の自然の音に帰った。その音は本当に美しい。」
と、言っていました。

そのピアノを、鍵盤ではなくて、リード線を直に弾いたのですが、本当に美しかったです。
とても壊れたピアノとは思えませんでした。

勿論、音を知り尽くした坂本龍一さんだから…と、言えなくもありません。


本当に狂ってるのは、
どれなんでしょうね。
分からなくなってしまいます。
果たして、
狂ってると言う、基準てなんなのか?
大体が、もう、本来の自然の音さえ分かりません。
本来の自然の音を知るのは、坂本龍一さんの様な方しかいない気がします。


ガスライティング…なんて、名前を付けて、「はい、これはここの分類」と、分類分けして分かった気になってしまいます。
ラベル付けされると、人ってなんで安心するのでしょう。
誰かが作り上げたそのラベルで生きるのが楽なのです。

強制や圧力を強く受けると、
本来の自然な音に戻るのは大変です。

その上、その上にラベルを貼って分かりにくくすると言うコーティングもされるわけですから。


この世界って、津波に遭ったピアノだけでなく、強制や圧力って、よく見ると沢山あります。

私が一番思い浮かぶのは、生産性と言う基準の強制や圧力です。
簡単に言えばお金換算。
生産性がない事をするのってムダって思えませんか。
…そう言う、圧力。

でもね。
生産性のないムダな事って、
ムチャクチャ楽しかったりします。

例えば、
ズーッとアリが動くのを見てるとか、
クモが糸を張るのをズーッと見てるとか、
雲が動くのをズーッと見てるとか。
自虐的になりますが、誰にも読まれないnoteを毎日書いてるとか。

楽しいだけではありません。
その時ほど、過去も未来もなく、
今を生きてる時ってない気がします。
今に集中してます。

それは恐らく、
本来の自然の音に戻ってる、
もしくは、
戻ろうとしているんだと思うんです。

もしかしたら、
本来の自然な音に戻ることは、
そんなに難しい事ではないのかもしれません。


「そんなボーッとした人ばかり増えたら?」
そう思いました?
もうそれは、生産性の圧力に洗脳されてますね。

人が生産性を求めるほど、
地球も動物も植物も人も、
疲弊して行くのですよ。

私が根拠を述べるまでもなく、生産性と自然破壊は綺麗に比例しています。
自殺率もまた同じ。
絶滅危惧種もまた同じ。

それよりも、
本来の自然の音に戻る方が大事ではないでしょうか?
だって、それが自然なんだもの。


ちなみにですが、
ボーッとしながら、強制や圧力を見てはもともこうもありません。
注目するほど、それは増幅されるんです。
見るのは、自分がみたいものでなければ。




蛇足ですが、
これは私の本来の自然の音です。

生産性はないけれど、
ドキドキする💓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?