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忘れっぽ

「幸せな人は忘れっぽい」と誰かが書いていて、なるほどと思った。「忘れっぽい」というとネガティブな意味で使われることも多い気がするけれど、嫌なことや辛いことを「忘れることができる」としたら確かに幸せだな。

世の中には決して忘れてはならない事柄もたくさんあるけれど、個人的な事については私もどんどん忘れて軽やかに生きていけたらいいのに、と思う。手に取ったことはないけれど、「忘却力」とか「忘却術」という言葉の付いた本を何度か見かけたことがある。その類いの本が忘却のポジティブな力や術を紹介しているのだとしたら、世の中には何かを( 誰かを )忘れたくても忘れられずに苦しんでいる人が多いのかもしれない。

私も失くしたい記憶の数々がちゃっちゃと忘却の彼方に去ってほしいなあ。忘れっぽくなれたら、別人になれるような気がする。


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