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『なんちゃって育児休暇でパパ修行 』レビューから男性育児休暇検討者へ

レビュー、というほどのものは書けないけれど、少しでもここまでに私が育児休暇を取るにあたって参考にした本を紹介したい。育児休暇を取る決断をする前に、「男性の育児休暇」に関する書籍を何冊か読んだ。そのうちの1冊。

☆現職首長として初めての育児休暇取得☆

著者は当時の東京都文京区の区長さん。区長といえども自治体の長。本を拝読すると、なかなかの激務であることが伺える(゚д゚lll)それでも仕事を調整し、年間で最も時間の取れそうな4月に2週間ほど育児休暇を取得したようだ。
 ただそこは首長。代わりがいない立場でもあるので、どうしても外せない区議会などは育休中も出席していた様子。・°°・(>_<)・°°・。うん、大変。

☆成澤さんが育児休暇中にしていたこと☆

 私が最も印象的だったのは、「子どもを朝、必ずお風呂に入れる」という部分だ。育児とは料理や買い物、散歩など子どもの生活に関わること全て、だ。この全てを完璧にこなすスーパーパパも中にはいるかも知れないが、私を含め多くの父親はそうではないんじゃなかろうか。だがスキルが無く“役に立たないから育児休暇を取る意味がない“、と考えるのはちょっと待って欲しい。

☆育児スキルはやがて身についていく☆

 今できる事を続けていく、とにかく育児に積極的に関わっていく、という姿勢そのものが、やがてスキルを習得させると思う。
 お恥ずかしい話だが私自身も上の娘の髪を結ぶのに、初めはとにかく慣れなかった(T-T)そもそも男性で髪を結った経験のある人ってあんまりいないよね??(笑)ってな訳で、分け目が上手く真ん中じゃなかったり、ツインテールの左右の高さがずれてたり、結ったそばから取れてしまったり…と散々だった。娘が保育園から帰ってきたら、朝とは全く違う髪型になって帰ってきたりすることもしょっちゅうだった。(先生、ありがとうございましたm(__)m)だが朝の忙しい時間に結んでいるうちに、短時間でもそれなりに結べるようになり、ちょんまげ→落武者スタイル→ツインテール→三つ編み→編み込み と、バリエーションも徐々に増えていった。

 3年くらい経った頃、保育園の先生に
先生「お父さん、今日の○○ちゃんの髪って誰が結んだんですか?」
ゆえし「私ですけど?何か上手く編み込めなくて…ハハハ(汗)」
先生「いやいやお父さん、腕を上げましたね!上手に結べてますよ☆d(^_^o)」
まぁ保育園の先生の社交辞令かもしれない。『腕を上げた』というあたりが、『初めは酷かったですよねー』というニュアンスを含んでいると思ったのは私だけだろうか(^^;

☆成澤さんの育児休暇がもたらすもの☆

 まだまだ男性の育児休暇についての理解が少なかった当時、自治体の首長という立場にありながら育児休暇を取ろうと思った成澤さんの覚悟が、素直に凄いと思った。「たった2週間で何が出来るのか?」とか「やってることは大したことない」とか、批判しようと思えばいくらでも出来る。しかし「現職首長として日本で初めて取得した」ことや「首長という影響のある方が取った」ことに、私は大きな意味を感じる。
 昨年、小泉進次郎環境相が「通算で2週間の育児休暇取得」を宣言した。これにも様々な意見があると思うが、私は「よくぞ言ってくれた!!( ̄^ ̄)ゞ」と思ったものだ。
 あれだけ影響力があり、経済的にも環境的にも、育児休暇を取る必要はないであろう小泉大臣が育児休暇を取ること(そもそも国会議員に育児休暇の制度はないのだから、給付金もない)によって、日本の「男性育児休暇に対する意識」が少しでも変わってくれたら、私は小泉さんの大きな功績だなと思う。

☆一歩一歩進んでいくしかない☆

↑こちらの記事でも紹介したが、現在の日本の男性で育児休暇を取得したのは100人中7.5人ほど。゚(゚´Д`゚)゚。マイノリティ中のマイノリティだね(笑)左利きの人の割合より低いんだ。
 でも“千里の道も一歩から“。誰かがやらねば、一歩も進まない。ホームランを狙うのではなく、コツコツとシングルヒットを重ねていくように。私もその1人として、こうして発信を続けていこうと思う。

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