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光のお父さんが残した光が今も輝いている話

ファイナルファンタジー14(以下 FF14)のプレイヤーであった青年が、仕事を引退して家で暇そうにする親父に、プレイステーションとFF14のソフトをプレゼント。普段はあまり会話があるような間柄ではなかったものの、ゲーム内で正体を明かさずに偶然を装ってフレンドとなり、悪戦苦闘する親父をサポートつつ親交を深め、ちょっと変わった親孝行をしながら困難を乗り越えていく。

リアルタイムにその進行過程が綴られていくブログが人気となり、後にドラマ化、映画化とされたノンフィクション作品である。

映画が公開された当時、旅行中にたまたま予定に隙間が出来た事で、次の予定の前に飲みに出て酔っ払うわけにもいかないし、ホテルでゴロゴロするくらいなら…と、「光のお父さん」の劇場版を観る事になった。

元々MMO-RPGにドはまりしていた経験を持っていた私は、あらすじを読んで「この内容なら飽きずに2時間見れるかも?」くらいの軽い気持ちで観たのだけれど、 "MMO-RPGあるある" な笑いあり涙ありな内容に、過去の思い出がオーバーラップ。序盤でだいぶ感情移入してしまったところへ、終盤に向けてのノンフィクションとは思えない大クライマックス展開である。

観終わる頃にはそれはもう大号泣で、その後に合った友人に目の腫れを指摘される事になったのは言うまでもなく、「MMOPRPGってやっぱり良いもんだなぁ…」と、旅行から帰宅した翌日にはFF14を始めていた。

この親子の冒険が無ければ、のちに私がFF14をプレイすることは無かった。
このきっかけが無ければ、出会わなかった人も居るし、出来なかった思い出も沢山ある。

光のお父さんから産まれた光の戦士は世の中にはきっと何万人も居て、同じようにあの世界で色んな体験を得て、何度もあの世界を救ってるんだと思う。

と、その登場人物であったお父さんが先日亡くなったという訃報を見かけて、そんな事を思い出してた。

きっと先に逝った息子さんと、今度は顔と顔を合わせて新しい冒険をしているんだと思う。
ご冥福を。


ファイナルファンタジー14 : FINAL FANTASY XIV
あのファイナルファンタジーの世界に、大人数が同時に接続して一緒にゲームプレイできるオンラインRPG(MMORPGと呼ばれるジャンルのゲーム)。プレイヤーの事を通称「光の戦士」と呼ぶ。

ファイナルファンタジー14 | SQUARE ENIX

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