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ただ認められたかった。

真面目な皮をかぶった私の中身は、いつも真っ黒でネガティブ。人を憎み、愛と金に飢え、そんな自分にいつも疲れていた。学生時代はまさに暗黒。何をやっても心の底から楽しむことが出来なかった。

そんな私が選んだ仕事

学生時代からサービス業ばかり選んで働いていた。というか、それ以外の選択肢を知らなかっただけだけど。
様々なサービス業を転々として、最終的にたどり着いたのが現在の本業だった。

バイト時代の仕事は本当にきつかった。
理不尽な上司や客から怒鳴りまくられることもしばしば。
それが悔しくて、悔しくては泣いて、泣いてはまた喧嘩を売る勢いで働いていた。
接客には自信があったのに、この仕事で見事に心も折られた。あの頃の接客は本当に、本当にひどかったなぁ。。。

それでも辞めなかった理由。
それは、ここで働く人が大好きだったから。こんな私を受け入れてくれる人が多かった。
理不尽な上司や客に苛立ちながら、汗だくで過酷な業務をこなしていた同僚や先輩方。彼らも文句は言えど、仕事はスペシャリスト。
すごくかっこよく見えた。
あーなりたい。
素直にそう思っていた。
どんなに辛くても、ここにいる存在意義を感じていた。

さらにこの仕事を十数年続けられた理由は、給料がそれなりに良かったというのもあるけど、1番は一人の女性上司との出逢いだった。

彼女に出逢って変わったこと

私より数年前に入社した先輩は、私とは正反対の人だった。
彼女はいつも人に囲まれ、人に愛され、いつもお洒落で、キラキラしていた。最初はそのキラキラが眩しすぎて、比較されるのが苦しくて、同じように出来ることを強要されているようで大嫌いだった。

そんな私に、彼女がしてくれたこと。
それが【承認】だった。

自己肯定感の欠片も持ち合わせていなかったネガティブな私を、彼女はいつも笑い飛ばしてくれた。

大丈夫!
あんたは頑張ってるよ。
間違っていないよ。
ゆえのこんな所、まじすごい!

こんな言葉を日常的に与え続けてくれた。
今でこそ、承認することの大切さは学んで知識として知っているけど、そんな勉強をするずっと前から、彼女はその大切な言葉をくれていた。

私が今生きて、そして生きていてもいいんだと思えているのは、彼女のおかげだと思う。
たかが仕事の承認で何事か!?と思われるかもしれないが、当時はそのくらい病みまくっていたのだ。

目標があると仕事が楽しい

そう感じたのは、彼女と出逢ってから。

私の承認欲求をいつも満たしてくれていた彼女は、仲間の為に理不尽な上司と戦うための準備を常にしていた。
最終的には
私があいつらと同じ役職にならないと変わらない。だから昇格する!
と豪語し、本当に達成してしまったのだ。

そんな彼女の右腕になるために、私も精進するしかなかった。常に先を行く彼女に追いつく為にがむしゃらに仕事をした。
それが楽しくて仕方なかった。

倒れる程働いていても、泣くほど悔しくても、自分のやるべきことは手に取るようにわかった。それがものすごく嬉しかった。彼女の役に立つことで、仲間の為に良い職場環境を提供にも繋がり、それがとても誇らしかった。

これからの私らしい働き方とは?

あれからだいぶ時が経ち、私は2回目の育休中。最初の育休中に職場環境も私の立場もだいぶ変わってしまったから、今でこそ私の存在意義は危ういけれど。
この職場で培ってきた経験や得られたものは大きい。

私らしい働き方?

定時上がりの私が、この職場でそれを見つける事は難しいように思う。
そして彼女がいなければ成り立たない私の働き方にも、そろそろケリをつけなくてはいけないと感じている。

子供がいても
家族といる時間を大切にしながら
私自身がさらに飛躍する事ができ
私自身の力で誰かを笑顔に出来る仕事。

それを実現させる事が、今私が目指す『私らしいはたらき方』なんだと思う。

人生100年時代
まだまだ折り返し地点にもいないようだ。
だからといってのんびりもしてられないから、ただ精進するのみ。
まだスタートラインにも立ててないけど、自分を諦めずに進んでいきたい。

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