【キリ流】作品の値段の計算式

STEP1.創作作品に付ける値段の考え方
STEP2.作品が売れる要素
STEP3.【キリ流】作品の値段の計算式(今ココ)
おまけ 製本所で製本か、自家製本で製本か
おまけ 本のサイズについて

ジャンルによって違うし、全部カラーなら数倍にもなりますので、絶対ではありません。
また、手に取りやすいかどうかを意識して計算式を作っていますので、一般的な相場の計算式とは異なっていますし、この計算式は、キリが物書き(小説書き)だということもあり、本を出す人向けとなっています。予めご容赦ください。

最後には価格表を一覧で載せていますので、参考にしていただけたら幸いです。

※2019.08.24 Webからの再録について計算式を追加しました。
※2024.07.14 今も下記の考え方から変更はしていないのですが、消費税の増税の都合で少々値上げに踏み切っていることと、プリンタと製本の体力の都合により、50Pより大きく上回るページ数の本を出すことが滅多になくなってしまったことから、今は「約30Pは200円、約50Pは300円」で出していますが、個人事業主になったことで、「経費」と「売上」が切り離せなくなってしまい、「趣味で行っているけど赤字はできる限り出してはいけない」という状況になってしまったことと、元々低価格で出しているものの、物価上昇や作業コストの影響を受ける形で値上げに踏み切る可能性はあります。


1:25P(50P)までは「ページ数×10円」「端数は50円区切りで四捨五入」でつける。

※文庫本サイズの場合、「ページ数の半分×10円」となります。

【A5までのページ数(文庫[A6]サイズのページ数) 値段】
10P(20P) 100円
15P(30P) 150円
20P(40P) 200円
25P(50P) 250円

ただ、25P(50P)を超えてくると計算式を変える必要があります。

2:30P(60P)~50P(100P)まで『端数は50円区切りで四捨五入』をやめ、『端数は50円単位で切り捨てる』

そのまま50円区切りで値上げしていってもいいのですが、300円を超えると100円区切りの方が手に取りやすいので、以下のような形にしました。

【A5までのページ数(文庫[A6]サイズのページ数) 値段】
30P(60P)~35P(70P) 300円
40P(80P)~45P(90P) 400円

これでも50P(100P)超えると通用しません。

3:50P(100P)から85P(170P)までは、2に加えて25P(50P)ごとに100円・200円・300円と段階的に合計値から引く。

そのまま小刻みに値上げしていくと段々高く感じてしまうので、調整します。

【A5までのページ数(文庫[A6]サイズのページ数) 値段】
↓合計値から100円引く。
50P(100P)~65P(130P) 600円→500円
70P(140P)~75P(150P) 700円→600円

↓合計値から200円引く。
80P(160P)~85P(170P) 800円→600円
90P(180P)~95P(190P) 900円→700円
100P(200P)~105P(210P) 1000円→800円

↓合計値から300円引く。
110P(220P)~115P(230P) 1100円→800円
120P(240P)~125P(250P) 1200円→900円
130P(260P)~135P(270P) 1300円→1000円

↓合計値から400円引く。
140P(280P)~145P(290P) 1400円→1000円
150P(300P)~155P(310P) 1500円→1100円
160P(320P)~165P(330P) 1600円→1200円

正直な話、計算式が通用するのは165P(330P)くらいまでですし、1000円を超えると、よほど好きな作家さんでもない限り手に取ってもらいにくいと思います。
ページ数を減らして上下巻にするか、安定して売れるようになってきてから記念本として販売した方が望みがありそうです。

あとがきのページ数も考慮するのか?

『同人誌にあとがきを書く文化がなくなってきている』という内容のツイートを発見して、「そういえば『あとがき』込のページ数で価格を決めているな……」と気づきました。総ページ数の方がわかりやすいからね。

ただ、あとがきのほとんどが裏話だったり本編中に書くと邪魔になりそうで入れられなかった補足などがほとんどで、それも1~3ページくらいで収まるようにして、損をさせないように配慮はしています。それに、計算式を見た方ならわかると思いますが、大体四捨五入していたり切り捨てていたりしているので、実は既存の本には影響がほとんど出なかったり。(計算式に合わせて価格を決めてますので、実ページ総数で単純に計算するよりは安くなっています)

そうは言っても、受け取り方の問題なので、今の感覚を知りたくてアンケートを実施しました。
拡散・ご回答いただき誠にありがとうございます。
https://twitter.com/yudukikiri/status/1148877727975407616

結果は【『あとがきがいらない』人はほぼいない】だったので、あまり意識しなくて良さそうです。流石に内容が薄いあとがきを多ページ用意するのはやめた方がいいですけど。

『あとがきはあってもいい』人が少しいたので、今度から中途半端なページ数で価格設定に困ったときは『あとがき』を除いたページ数で価格を出すようにしようと思います。(ちょうどピッタリだったり、あとがきを除いても四捨五入で切り上げだった場合や、元々安く調整しているのは、そのまま設定します)

Webからの再録の場合の計算式について

Webからの再録の場合でも、価格は下げなくていいのか、下げたほうが良いのか悩むところだと思います。
下げたとしても100円値引くくらい……など。
様々な意見があるので、必ずしも正解はないのですが、ここでも自分なりの計算式・ルールを決めておくといいと思います。

私の場合は、加筆修正を入れるとしても、半額くらいにしようかなと考えています。いずれにしても書き下ろしを追加して販売するので、完全な半額にはなりませんが……。

以下、ルールです。

文庫サイズはページ数の半分ですが、
Webからの再録の場合、文庫サイズは【ページ数÷4】で算出します(A5サイズなら【ページ数の半分】です)
また、再録の場合でも、100円未満は基本的に切り捨てです。

ただし、A5で70Pからは【ページ数÷4】だと少し高く感じるので、【通常価格÷2】にします。

そして、書き下ろしの量によっては、算出した価格に書き下ろしのページ数分を別で追加します。書き下ろしは再録の計算式ではなく、通常の計算式を適用します。

(例)200Pの再録に50Pの書き下ろしの場合
400円+250円=650円
ただし、100円未満を切り捨てるので、600円

※A5で15Pまでは100円未満なので、無配にするか、書き下ろしをA5換算で5~10P分追加して100円にするのがいいかなと個人的に考えています。

※あまりに加筆修正を入れている場合は、程度や加筆修正レベルによって50円~100円を追加して納得のいく価格に調整します。(その場合は、商品説明や商品説明の補足で『加筆修正を大幅に加えている』旨を追加します)

価格表一覧

計算式が既に面倒なので、価格表を一覧で寄越せという方向けに一覧にしました。
※半端な数字はページ数が少ない方(価格が安い方)に合わせます。
※300円以上で100円未満の端数がある場合は切り捨てます。
※安すぎる・高すぎると感じたら、出た金額に50円~100円を足したり引いたりして調整してください。

10P(20P) 100円(再録:100円未満)
15P(30P) 150円(再録:100円未満)
20P(40P) 200円(再録:100円)
25P(50P) 250円(再録:100円)
30P(60P)~35P(70P) 300円(再録:150円)
40P(80P)~45P(90P) 400円(再録:200円)
50P(100P)~65P(130P) 500円(再録:250円)
70P(140P)~75P(150P) 600円(再録:300円)
80P(160P)~85P(170P) 600円(再録:300円)
90P(180P)~95P(190P) 700円(再録:300円)
100P(200P)~105P(210P) 800円(再録:400円)
110P(220P)~115P(230P) 800円(再録:400円)
120P(240P)~125P(250P) 900円(再録:400円)
130P(260P)~135P(270P) 1000円(再録:500円)
140P(280P)~145P(290P) 1000円(再録:500円)
150P(300P)~155P(310P) 1100円(再録:500円)
160P(320P)~165P(330P) 1200円(再録:600円)

よかったらおまけも御覧ください!

おまけ 製本所で製本か、自家製本で製本か
おまけ 本のサイズについて

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