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4月歌会報告

☆彡6/1追記☆彡
2席3人中2人の歌を下のほうに太字で追加しております。
(某イベントに出していたため公開を控えていましたが、イベント終了に伴い、あらためて公開します。)

4月22日に定例の歌会が行われました。
今回は11名の出席。
毎月、入れ代わり立ち代わり都合で来られないメンバーも数人ずついますが、大体10名前後の出席で定着しています。

今月は、なんと2席が3名という混戦になりました。
早速1席からご紹介。
はい、いつも素敵なご褒美画像を提供してくれる稲本さんでした。

稲本英さん自らご褒美画像♪

小説の書き出しのようだ、映画のテロップのようだ、などと感想が盛り上がりました。雨に曇るぼんやりとした映像が目に浮かぶ感じもします。
『記憶』が何なのか分かりませんが、意味深な書きぶりが読み手の経験や記憶を呼び覚ますようで味わい深い。
実は、大分別府五行歌会代表だったASSYさん(芦刈昌信さん)という方が亡くなり、作者は「偲ぶ会」に出席してきたそう。
ASSYさんは筋ジストロフィーと闘いながら歌を書き続け、障がい者の支援活動にも取り組まれた方です。
詳しくはこちらをお読みください。

さて作者は一時期、もう一人の五行歌仲間と共に「大分歌会」の中心になって活動していたのですが、実はこの大分歌会が「大分別府五行歌会」の前身だそうで、大分に五行歌の種を運んだという事実だけでも、自分が大分で暮らした意味があるのだろう……少しと感傷的になりながら思ったそう。

次に2席と3席のご紹介ですが、2席のうちの2人、南野薔子さんと私めの歌は、実はもうすぐTwitter上で始まるある企画ものに出す予定です。
そのため、このタイミングでは公表を控えようと思います。
(企画期間が過ぎたら追記します!)
そんなわけで今日は、2席3首の中の1首と3席の歌のみご紹介。

2席・安部歌。見慣れた景色を前にして感じる懐かしさと寂しさという感情とか心の動きを「色 流れる」と表現したことにより、感情の色彩化・時の経過などが感じられてよかった、などの感想がありました。作者は学び舎や公園の跡などを前にした時に感じるそんな「言葉に表せない感じ」を「色」と表現した、と。

3席・秋葉歌。
泣いてしまえば滞っていたものが動くかも、音が感じられる所がよかった……などの感想。
「微塵切り玉ねぎ」だと切った後の感じがするので、「玉ねぎの微塵切り」と語順を変えても良かったかも、という意見も出ました。
作者は、やりきれなさの収め方として、ちょうどハンバーグを作ろうとしていた時思いついた歌、入れるためには、出さないと…と。

*同点2席、追加の2首です。

2席・南野歌
回転扉の外から中に入る歌なら見たことがあるような気がするけれど、反対は新鮮という意見が出ました。私もそう思います。回転扉自体、どこにでもあるわけではなく少し特別感があるのでこの歌にはとても納得しました。

2席・伊東歌
実際に体験した、人の外側と内側の違いに端を発してできた歌です。
そんなことは従前から言われていることではありますが、比喩として「鍋の蓋」と「家のドア」を並べたことで説得力が、増したのかな……と。
特に「鍋の蓋」を出したところを褒めていただきました。

というわけで2首とも「扉」をテーマに詠んだ歌でした。
ペーパーウェル10というTwitter上のイベントに参加させていただいたものです。詳しくは
こちらの記事をどうぞ。

今月も活発なコメント交換で楽しく盛り上がりました。
次回は5月27日です。
ではまた。


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