サクサクでクリームたっぷりのバナナ🍌クリームパイを作ったお話。
僕の職場は会員制の施設
僕はいま、都内の外国人向けの施設で働いています。メンバーはほぼ同じアメリカ人🇺🇸。作るケーキも自然とアメリカンなものになっています。
皆さんが想像するアメリカのケーキは何ですか?ブラウニー?チーズケーキ?それともカップケーキ?実はどれも正解です。
今まで街の洋菓子店で働いていた僕は、驚きと戸惑いの連続でした。今年で6年目を迎え少しずつ求められるテイストがわかりかけてきました。
新しいケーキをイメージする
まんぼうの影響で少し仕事が落ちついた今を狙って、5月のケーキの試作をしてみることに。
アメリカ人の大好きなバナナ🍌をテーマに考えます。去年はバナナのカスタードクリームを使ったケーキだったので、パイなんか良いんじゃないかな?
まず作る前に想像する所から始めます。パイもバナナ味のブリュレを流して焼くのは?
もっとわかりやすくするために、焼き上がったらバナナのコンフィを乗せたらどうだろう?
アクセントにレーズンが合うんじゃないかな?
ホワイトチョコレートのコポー(薄く伸ばしてパリパリにしたもの)をかけたら美味しいよね。
もうここまで想像できたらほぼ出来たようなものです。後はイメージにレシピを当てはめるだけ。
アメリカンパイとは?
まずはパイを空焼きしますが、アメリカ🇺🇸のパイは少し変わっていて、ショートニングを使います。
食感がサクサクしていて、脆いのが特徴的なのです。
その食感が癖になってしまい、そのままでも充分美味しい。フランス🇫🇷のパイとはまた違う美味しさです。
空焼きしたパイに、サクサク感を持続させる工夫として、卵をドレ(パイに刷毛で塗り乾かします)し、更にホワイトチョコレートを塗ります。
そこに牛乳と生クリームを沸かし、卵黄、砂糖、バナナを加えて、レーズンを入れた空パイに流し焼き上げます。
バナナコンフィの作り方
熟れたバナナを、1㎝角に切り砂糖とレモン汁と合わせて半日置きます。
鍋に移し火にかけて水分を飛ばして、少量のゼラチンを加えて型に流して固めておきます。
バナナクリームパイを組み立てる
バナナブリュレを焼き上げたパイにコンフィをのせます。
その周りをこれでもかとホイップクリームで囲い、ホワイトチョコレートコポーを溢れるほどのせたら完成です。
メンバーの喜びを想像する
テイスティングしてみると、サックサクのパイは塩味が効いていて、芳醇なバナナの香りと濃厚なブリュレの味を引き立てます。
それにたっぷりのホイップクリームと、パリパリのホワイトチョコレート。
レーズンの深みもいいアクセントになってる。
うん。美味しい❗️イメージ通り。これはまた、メンバーに喜んで頂けそうだ。
同僚の評価もすごく良かった。
日本人に向けて、アメリカ人に向けて、アプローチは違うと思うが、人を喜ばせる。
そこに国境は無く自分は対応できる。胸を張ってケーキを作り続けていこう。
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