5歳の次男くんに大切なことを教わりました。
同居の祖父母
僕の実家では母方の祖父母と同居していた時期がありました。祖母が痴呆がで始めてから祖父母が亡くなるまでの10年にも満たない期間。
父と祖父母の折り合いは、それはまぁ残念なほどに悪く、しょっ中喧嘩をしては、間に挟まれた母を困らせていました。
母は一人っ子だったので他に選択肢も無く、その事で僕も父と大喧嘩をしました😅(この話は長くなるし、楽しい話ではないので割愛します)
同居して間もなく祖母の痴呆が進み、老人ホームに入居。1人になった祖父は2階のリビングで1日TVを観て過ごすようになりました。
比較的に家が近かった僕は、子供達を連れて顔を見に行き、他愛のない話をしていました。
祖母が亡くなり仏壇は祖父の部屋に。子供達が線香を上げるといえば、2階というイメージがついていました。
昨年に祖父も亡くなりしばらくは2階にあった仏壇も、納骨を終え1階に移っていました。
次男の不思議な行動
登園自粛要請の為に、休みの年中の次男と実家にお昼ご飯を、食べに行った時のことです。
目尻を下げた父と母の間でご機嫌にご飯を食べ終えた次男くんは静かに2階へ向かいました。
いつもご飯を食べ終えると2階のTVで 、YouTubeを観に行ってしまうので3人で「もう行っちゃったよ」と苦笑い。
予想に反して直ぐに降りてきた次男くんを、不思議に思いましたが、気を取り直して4人でまた少しおしゃべりをして、早めの帰宅となりました。
ヤンチャな次男くんからの思いがけないプレゼント
夜9時になり僕と次男くんでお布団へ。寝る前恒例の消灯後のおしゃべりタイムの時に、次男くんが唐突にこんなことを言い始めます。
「2階のじぃじ(曽祖父)の御供え(仏壇のこと)どこ行った?」
「あ〜。1階にお引越ししたんだよ。」と僕。
「今日御供え(りんを鳴らすこと)しようと思ったらなくて、あれどこだ〜?って思って下にいってパパに聞こうとして忘れてた〜😊」
突然のことに驚いたけれど、胸が暖かくなり、こみ上げてくるものがありました。
「そっかぁ…ありがとうね。ひいじぃじとひいばぁば喜ぶよ。ばぁばにもLINEしておくね。」
「わかった〜😊」と、ニコニコしながら寝てくれました。
翌日に母にLINEで伝えると、本当に喜んでくれているのが伝わってきます。
「優しい子に育てたね。」とお褒め頂きました。
有難いけれど、きっと僕ら両親の力では無いかな。
彼に関わる親戚や、先生方、お友達など沢山の人達の力だと思います。
"優しい"これだけで充分なのだろう。これ以上を望むのは親の傲慢でしかない。僕らは大人しく彼の成長を、これからも見守り続けようと思います。
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