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心理学の全体感についてざっくり学ぶ

はじめに

背景

今まで、「本を読む」「勉強する」といった行為を極力避けてきた。理由は、ただつまらなかったから。

そのままスタンスを変えず私は社会人になった。案の定、何度も壁にぶち当たることになった。結果、生きることが辛くなってきて、ついには働けなくなる状態までたどり着いてしまった。そんな時、私の心を救ってくれたのは、敬遠してきた"知識"だった。

どうやら自分のモヤモヤした気持ちは科学的に、学問として研究されているらしい。学問も、学ぶことも、心理学もいまの自分にはまだよくわからないけど、まずは「へ〜」って思うことを純粋に仕入れてみようと思う。

進め方としては、「高校生に知ってほしい心理学」を中心に読みすすめながら、「ビジュアル図解心理学」で情報を補完する形でやってみる。noteは複数回に分けて公開するが、常に見返して更新する前提、とにかくたくさん数を出すことを重視する。

とりあえず「やってみること」が大切だと自分に言い聞かせつつ...。よろしければ、お付き合いください。

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1.心理学とは何か

a.言葉の意味について

心理学は英語で psychology (サイコロジー)

ギリシャ語の"psyche" と "logia" の複合語。
Psyche = 息吹・魂・霊魂
Logia = 学問
▶︎ 「こころあるものについての学問」といえる。

b.「心理学とは何か」という問いに対する2通りの答え

・こころの仕組みや働きを明らかにしようとする学問

「人間の心は、どこにあるのか?」と問われると、たいてい "頭" か "心" という2通りの回答になる。心の場所がどこにあるのか断定できないのは、目に見えないからである。目に見えないものは蔑ろにされやすいが、人は心に大変敏感である。私たちは「こころ」というものが、私たちのどこかにあると信じて疑わない。

こころは、考えたり、覚えたり、感動したりします。それぞれが心の働きだとして、その働きにはどのような仕組みがあるのか、これを解き明かしていくことが心理学の目標です。

ー 高校生に知ってほしい心理学〈第2版 2P〉

・心理学は「こころや行動の科学」

一般に"科学"を解明するための3つの条件が求められる。
1.実証性 - 研究対象をデータを用いて正しく説明できること
2.客観性 - 誰がやっても同じ結論に導かれること
3.再現性 - なんどやっても同じ結論になること

ー 高校生に知ってほしい心理学〈第2版 4P〉

例えば、超常現象は科学的に証明しづらいため、学問として成立しづらい。
・超常現象を証明できる証拠がない(実証性に欠ける)
・誰もが経験できるわけではない(客観性に欠ける)
・繰り返し経験できるわけでもない(再現性に欠ける)

2.多彩な学問との連携する心理学

心理学は、実証的で「客観性」を重んじることで17世紀に哲学から派生し生まれた学問である。独立した学問というよりも隣接する諸科学と関連して発展してきたため、心理学を学ぶには多彩な学問と連携する学際的な視野が必要。

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引用:ビジュアル図解 心理学 2013年 植木理恵著

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所感

Q.心理学は哲学と何が違うのか?
A.心理学は、目に見えないこころを科学的なアプローチで明らかにしようとする学問。

この問いに対する答えが明確でちょっと感動した。自分は特にデータと自分の主観や主張が混同したまま仕事を進めていたように思う。

もちろん、人間は感情的な生き物だから「完全に合理的な意思決定」はできないのだが、「合理的な意思決定」が限りなく近くできることが学ぶことでできるようになりそうだな、とひとつできるようになれそうなことを発見できて嬉しい。

このnoteでも「できること」をひとつひとつ積み重ね、自信に繋げていけたらなと思う。

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▼次は「基礎系心理学・生理心理学」をざっくり学ぶ。


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