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オリジナル小説

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オリジナルで書いた小説をまとめています。
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記事一覧

あたしが任されたクラスの生徒の名前は何かが変わってる

 夕方の職員室。やることをほとんど終え、そろそろ帰ろうかと思っていたとき、一年二組の担任…

田中勇道
10日前
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難関大の数学入試がモンスター化しました

 俺は数強になるためにあらゆる参考書の問題を解いてきた。赤チャート、青チャート。あと何だ…

田中勇道
3週間前
38

私が任されたクラスの生徒の名前はパッと見普通じゃない

 今日は私の勤める高校の入学式。新一年生の初々しい姿を見て高校時代の事を思い出す。  入…

田中勇道
4週間前
31

僕が任されたクラスの生徒の名前はパッと見普通です。

 今日は僕の勤める高校の入学式。新一年生の初々しい姿を見て高校時代の事を思い出す。    …

田中勇道
1か月前
39

引き出し詐欺撲滅ATM

 会社の給料日。ちょうど休みだったので俺は最寄りのATMで現金を引き出すことにした。ATMの前…

田中勇道
1か月前
21

顔文字を論理式と誤解した理系女子(そうはならんやろ)

「……わからない」  とある日の夕方、私は自室のPC画面を見つめながら悶々としていた。  …

田中勇道
1か月前
21

締め切り3分前物語

 時は2024年4月8日午前10時56分、noteの「春の連続投稿チャレンジ」締め切り3分前である。お題が出てからネタをずっと考えたが、結局案が出てこずここまで来てしまった。  お題が16個もあるのだから余裕だと思っていたが、自己紹介記事はとっくに書いたし、学生だから仕事の記事は書けない。  別にコレクションを集めていたりもしてないし、今年やりたいことはせいぜい2個か3個で10個も出てこない。習慣にしていることもない。ほかのお題で書けないこともないがおそらく3行程度で終わる

眠れないので真夜中に妹と雑談したら余計に眠れなくなった。

「寝れねぇ……」  スマホで時刻を確認しようとしてやめた。ブルーライトは目の刺激が強すぎ…

田中勇道
1か月前
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過去の流行語を使って短編小説を書いてみた

 AI編はこちら    小学校からの親友であるケンジは変わり者として有名だ。教室のドアが開…

田中勇道
1か月前
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ランダム鬼ごっこ

 緊張のせいか額から冷や汗が出る。  周りを見渡すと観覧車やジェットコースター、コーヒー…

田中勇道
1か月前
15

文才が失われたヤバたにえんな小説

 彼は母の「おっはー」の声で起床した。スマホで時刻を確認すると慌ててベッドから下りた。 …

田中勇道
3か月前
6

1円玉しかない世界での生活

 俺は大容量のリュックサックを背負いながら家電量販店をうろついていた。旅行に行く予定はな…

田中勇道
3か月前
4

マイナス×マイナスがプラスになる理由をファストフード店を例えに説明した結果

 人に物事を説明するというのは案外難しい。相手が幼ければ幼いほどその難易度は増す。「空は…

田中勇道
2か月前
4

僕が任されたクラスの生徒の名前はパッと見普通です(note.ver)

 ついにこの日がやって来た。今日は僕の務める高校の入学式だ。  この高校は生徒の名前に妙な規則性があることで有名だ。その規則はクラスによって様々であり予想ができない。  式が終わり、僕はクラスの教室に入った。生徒の視線がこちらに向く。   「あ、先生だ」  男子生徒のひとりが言った。一番に名前が気になる。  僕は教壇に立ってから学校の特色やイベントについて話し、緊張を和らげることにした。生徒の表情を見ると皆、リラックスしているように見える。多少の効果はあったようだ。頃合いを