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日々のほんの些細な一言や態度が文化をつくる


まったく同じ仕事をしてても、モチベーションの高さや、取り組み意識の高さで、内容や結果は全然違うものになる。それは組織の文化が与える影響が小さくないと僕は思ってる。

そして、この組織の文化みたいなものは、日々の細かい判断とか決定とか、マネジャーとか役員とかの言動なんかによって、少しづつ形成されていくんだろうと思う。

インフルエンザに罹った社員がいたとして、誰かが「インフルエンザになんか罹りやがって、社会人としてどうなんだ?」みたいなことを口にすれば、インフルエンザに罹って会社を休むという当たり前のことに気がひけるようになる。もちろん、インフルエンザが流行ってるなら罹らないようにどうするか、みたいなことを各自が考えて気をつけることは必要だと思うのだけど、でも、予防接種をしてようが罹る時は罹る。


そんな時、当人のスケジュールや仕事の状況を確認して、「大丈夫、こちらでフォローできるから。一週間しっかり休んで万全にしてきて」と、嫌味ではなく、心からそう言ってくれる上司や組織であれば、どうだろうか。たぶん、インフルエンザに罹った当人も、休み明けにはカバーしてもらった分を取り戻さないとと思い、より頑張ってくれるだろうし、また他の人たちも、この会社は、ピンチに陥った人を皆でフォローして、助けてくれる、ということで組織へのロイヤリティも上がるかもしれない。

常に、人の粗探しばかりして、苦手なことや失敗ばかり揶揄したり、批判したりする先輩や上司がいたらどうなるだろうか。得意なことさえ委縮して出来なくなるだろうし、失敗や逸脱を恐れて、言われたことしかやらない、やりたくない、そんな人が増えていくだろう。やらない方がリスクが低いから、無難なことにしか手を出さなくなる。いくら「チャレンジしようと」と掛け声かけても、こういう雰囲気が蔓延してる組織では、チャレンジはしにくい。

こんなちょっとした発言なども、積み重なっていくと、それは組織の文化みたいなものになってしまう。良い文化をつくれるかどうかは、細かいことの積み重ね、それを継続することにかかってる。いくら理念が高尚でも、いくらビジョンが素晴らしくても、日々の活動や行動や発言がダメなら、やっぱりその組織はダメになっていくだろう。

だから、特に、マネジャーみたいな立場の人、周りへの影響力が高い人は、ほんとに一言一言、一挙手一投足にまで注意しないといけないし、意識し続けなければならない。

といっても、僕も「うっかり」をかなりの頻度でやらかしてしまい、後で後悔することが多いので、ほんとしょっちゅう自己嫌悪に陥ってる。

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