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「うちの社員は、ほんまに凄いんやぞ」コラムの種明かし

先日、書いたこちらの記事。おかげさまでホントに沢山の人に見てもらえました。

実は、この記事。僕が一人で書いたものではないんです。

この記事を書くきっかけを与えてくれたのは、しおたん、こと塩谷舞さん( @ciotan )です。塩谷さんが記事を書くことを勧めてくれ、そして僕の書いたものに多くの提案をくれたんです。

(塩谷さんが手掛けられてるメディア)

なので、僕としては、この記事は、塩谷さんも共同執筆者として名前を連ねさせてもらいたいぐらいなんです。実は。

きっかけは、このツイートでした。

このスレッドを見かけた、塩谷さんが、こんなメッセージをくれたのです。

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塩谷さんにこんなこと言われて、コラムにしない人はいないでしょう。

しかも、

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こんな申し出まで頂いてしまったのです。

そりゃ絶対書くでしょう。即書きましたよ。

最初は、この一連のツイートほぼそのまま、少し尾ひれ背びれをつけただけの記事をざっと書いたんですね。

最初に書いた文章はこちら

それを塩谷さんに見てもらったところ、細かい文章の云々ではなく、大きな構成として、こういう感じでこうしたほうがいいんじゃないか、こういう順番で、ここをもう少し書き足して、こんな風な流れにすると良いのではないか、というアドバイスを頂きました。

確かに、自分が書き上げたものより、塩谷さんが指摘するような構成にしたほうが、コラムとしての魅力はぐんと高まるなぁと思いました。

アドバイス頂いた通りの構成で、再度、書き直しました。ところどころ元の文章を切り貼りしましたが、ほぼゼロから新しく書いた感じです。

書いたはいいものの、正直、この記事が良いのかどうか、僕には自信がありませんでした。塩谷さんが指摘されたところがきちんと満たされてるかどうかも、不安なところがありました。

塩谷さんもtwitterなどで見てるに、めちゃくちゃ忙しそうです。何度もチェックしてもらうのも躊躇われます。あまり気に入って貰えなければ、記事はお蔵入りにしようと思ってました。

そしたら、またしても予想外の反応が。

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そして、google docsで、かなりこと細かにアドバイスを頂きました。アドバイスというより、具体的にこういう理由で、こういう風に変えたほうが良い、という文章の提案を貰ったんですね。塩谷さん自身が、書き加えてくれたところもかなりの箇所ありました。

頂いたそのアドバイスが本当に凄いと感動したんです。あー、執筆を生業にしてる方は、ここまで細かく考え、配慮して言葉一つ一つのチョイスや文章の構成を作ってるのかと、めちゃくちゃ勉強になったんですね。

例えば、冒頭。僕はこんな風な書き出しから始めてました。

親父はよく「うちの社員は凄い」と言ってました。僕はその発言を聞くたびに、心の中で「こんな地方の小さい会社に凄いやつがいるわけないやん」と小馬鹿にしてました。

これを、塩谷さんがこんな風に変えたほうが良いと提案してくれたのです。

「なぁ、うちの社員は凄いんやぞ」

親父がそう自慢してくる度に、僕は心の中で「こんな地方の小さい会社に凄いやつがいるわけないやん」と小馬鹿にしてました。

書き出しをこんな風に変えただけで、確かに文章がぐっと締まって、しかも文章に引き込む力が増してます。元の文章は、メリハリがないというか、導入の期待感がないんですね。

しかも、実は、僕がもともと書いた記事のタイトルは「ただただ人を信じ、期待することの強さ」という、今思えば、なんとも冗長な、中途半端なものでした。

これを、「うちの社員は、ほんまに凄いんやぞ」というストレートなタイトルへ変更して、あわせて、書き出しの構成を上記にすると、導入の感じがまるで違うわけです。

さらに、記事の最後に、親父の近況を加え、(DMで親父の様子を聞いてくれたのも、親父の近況を伝えるパートを文章に入れるため。塩谷さんが書き加えてくれました。)

今度はそんな親父に「なぁ、うちの社員が凄いんやで」と熱弁している僕がいるんですから、おかしな話です。

という締めくくりを作ってくれたのも、塩谷さんでした。

この文末によって、冒頭からのストーリーが一気通貫で繋がり、タイトルの「うちの社員は、ほんまに凄いんやぞ」ともしっかりハマってます。

ストーリーの力と言いましょうか、構成力と言いましょうか。元の文章に較べると伝わるものが全然違うんです。

他、文章のところどころの細かいところも、かなり沢山の指摘を貰いました。その指摘のそれぞれが全て理にかなってて、指摘通りに変えるほうが、文章が圧倒的に良くなるんです。(本当は元の文章と、塩谷さんのアドバイスや編集したものをそのまま全部載せたほうがいいのかも...)

最終的に出来上がった文章を読んで、これが自分の文章かと吃驚しました。自分で言うのも何ですが、素晴らしいコラムに仕上がってて、僕自身、感動したんですね。僕が最初に書いたものとは比較にならないような輝きというか力を持ったコラムになっていました。

いちおうお断りしておくと、これ、塩谷さんにフィーなどはお支払いしていません。本当はお支払いしたいぐらいなんですが、塩谷さん自身は「通りすがりの趣味人」だと言い、「趣味で編集した」だけと仰るわけです。もうなんとお礼の言葉を申し上げれば良いのか。

僕自身、塩谷さんが書かれたものがすごく好きで、特に、ここ最近のものは(昔のが駄目ということではないです。)、本当に素敵な文章とストーリーで、新しい記事が上がるのをいつも楽しみにしてるんです。そんな塩谷さん直々に、編集してもらえたというのは、僕にとってはまたとない経験でしたし、このコラムも掛け替えのない宝物になりました。

塩谷さん、本当にありがとうございました。

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僕が紹介するまでもないのですが... 

塩谷さんがnoteで「視点」というサブスクリプションもやられていて、僕も購読させて頂いてるのですが、ここで書かれてるコラムがどれも本当に素晴らしいので、猛烈に購読をおススメします。

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