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小さい仕事にどう向き合う?

小さい仕事をお願いされたとする。

「小さい仕事」とは、色んな意味で「小さい仕事」だ。それは金額的なものもかもしれないし、規模かもしれないし、作業内容かもしれない。あるいは関わる人のレベルかもしれない。何にせよ、自分にとって「小さい仕事」だ。

どう見ても重要性も高くない。自分にその仕事の依頼が来たのも、間に合わせにしか見えない。その仕事をやるのは他の誰でも良かったんだろうと思う。たまたま自分が空いてたとか、都合がよさそうだったとか。

小さい仕事でも、その仕事を受けたのなら、それが本人の意思ではなかったとしても、受けることになったのなら、その仕事には全力で取り組むべきだ。依頼者の期待や想像を遥かに上回る仕事を返そうと心がけるべきだ。

小さい仕事だからと、手を抜いたり、てきとうにこなしたり、ぞんざいに対応してたら、いつまでたっても大きい仕事は来ない。仮に、大きい仕事をお願いされたとしても、大抵の場合、単発で終わる。継続しないし広がりもしない。単発の打ち上げ花火みたいな仕事にしかならない。別にこんな話に根拠があるわけでもない。これは僕自身のポリシーみたいなもので、そのポリシーを支えてるのは、僕自身がそうしてきて、というだけのことでしかない。断定的に書いてるけど、なので話半分以下で聞き流してもらったほうが良いかもしれない。

小さい仕事をぞんざいに扱うような人が、大きい仕事で依頼者の期待を上回ることなんて難しいと思う。せいぜい期待通りの仕事ができるレベルじゃないか。依頼者に「わお!」という驚きや感動がない仕事は、それこそ他にもっとうまく、安く、早くできる人と置き換え可能な仕事として映る。社内の仕事であれ、社外の仕事であれ、仕事を依頼するのは今のところ殆ど人だ。人が人を紹介したり、つないだりしてくれる。

小さい仕事は依頼してる側も大した期待をしてない場合が多い。なので、依頼者の期待を上回るのは比較的簡単だ。依頼者に「わお!」と言わせるような仕事をする。大抵の依頼者は感動するし、その感動を覚えてくれている。まず、そこから始める。小さい仕事の依頼者を驚愕させ、感動させるぐらいの仕事を返すのだ。そんなことを一つ一つやっていけば、必ず少しづつ大きな仕事がやってくるようになる。相談の内容も変わってくる。

糸井重里さんが、こんなことを言ってた。

鮨屋をオープンしたとする。オープンしたばかりはなかなかお客さんも来ない。毎日ネタを仕込むけど、おそらく最初は売れ残ってしまう。でも、それを勿体ないとかで何日も使い回して新鮮なネタを提供しなかったり、来客が少ないからと仕込むネタの数を減らしたり、そういうことをやってるとお客さんは増えないし、まだ知名度の低いお鮨屋にわざわざ足を運んでくれるようなマニアな人に、最高のものを提供できなければ、お客さんはなかなか増えて行かない。最初はきついかもしれないが、毎日新鮮なネタを仕入れ続け、耐えないといけない。この耐える時期を乗り越えた先に良いお鮨屋ができる。こんな話だったと思う。

普通の仕事も同じだと思う。最初は小さい仕事しかない。でも、小さい仕事だからって、手を抜いてたら、いつまでたっても大きな仕事なんてこない。そもそもチャンスが回ってこない。大きな仕事を目標にする、壮大な夢を掲げる、それはとても良いことだ。でも、まず眼前の仕事に全力で向き合うところから始めるしかない。


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