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≪Vol.263≫感情を数値化する~外国人と働く~

外国人に説明するときの注意点は「数値化する」「見える化する」です。
例えばアンケートなんかをよくやったりしますが、

「質問」
この観光ツアーの満足度を教えてください。

「回答欄」
1.とてもよかった(Very good)
2.よかった(Good)
3.普通(Not too bad)
4.あまりよくなかった(Bad)
5.全くよくなかった(Awful)

というものがあったときに、この回答選択肢って「感情」だから結構難しい。
そして人によってGoodの感覚も結構違う。
さらに言うと、英語だと感覚的にわからないって人もいる。

だから「数値化」をすると、感覚が近くなってきます。

「回答欄」
1.とてもよかった(81点~100点)
2.よかった(61点~80点)
3.普通(41点~60点)
4.あまりよくなかった(21点~40点)
5.全くよくなかった(0点~20点)

といったように、そもそも質問者は「とてもよかった」を何点ぐらいで考えているのか?というのを数値化することができます。
要するに「質問者」と「回答者」の選択肢の感覚を合わせます。
それを踏まえて回答者は何点なのか?の回答をすることができます。
こう言ったことで精度がだいぶ上がります。
ちなみにこれって、日本人同士でも同じです。みんな感覚違うので。


他にも「洋服/ドレスコード」です。

例えば「明日の仕事はビジネスカジュアルでお願いします。」
って言われたとき、皆さんはどうですか?

日本人的な感覚だと、
ポロシャツかなとか、ジーンズはダメだなとか、スニーカーはいいのかとか、色は黒っぽい方がいいのか、柄が入っていたらダメなのか、とか結構悩むんです。
そして「スーツじゃなくていいですよ」って、メモが付いていたりしますよね。

こういうのって、結構難しいのですよね。
日本人だと何となくだけどわかるのですが、日本人でも初めてそれに参加するって人は結構悩む。そして場合によっては新しいモノを買ったりしないといけないかもしれません。(結構痛手です)


外国人の場合、日本人が全く想像してもいない洋服で来る場合もあります。
ジーンズにサンダルの場合もあります。
母国では別にカジュアルすぎるわけではないと思っているケースもあります。

となると、
「写真を出す」のが一番です。
要するに「感覚」を「映像化する」作業が必要です。

写真なんてgoogleで適当なイメージのモノを出せばいいのです。
ただの業務連絡だから、この場合著作権なんて関係ないですから、何パターンか画像をスクショして、それを送ってあげたらいいんです。

たった、それだけで失敗が大幅に減ります
ジーンズ、Tシャツで来た時に困るのは「全員」です。
言った人も言われた人もお客さんも全員困る。
言われた人だけが困るんじゃなくて全員が困るんです。
だから、こんなひと手間があるだけで、精度がとてもあがります。


最後に、実は最も大事なのが、
伝える人が「何がいいのか」「どうしてほしいのか」をちゃんとわかっていないと、相手に適当な曖昧な言葉で伝えて、
うまくいかなかったときに「伝えられた人のミス」という事にしようとするんです。
僕は「ビジネスカジュアル」って言ったけどね。って。

リーダーになる人は「まずは自分がわかっておく」「自分が責任を持つ」ことがとても大事です。
というお話でした。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました!


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