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≪Vol.246≫親の小言を思い出し~外国人と働く~

「英語は勉強しておけよ!」


先日オヤジが孫に言っていました。

ちょうど親父にとっての孫が、高校生から大学進学になるタイミングで、田舎を離れていくタイミングだったのですが、そんなときにこの言葉を贈っていました。

親父は僕にも、僕の兄にも、そういえばずっと「英語はやっとけよ」と言っていたような気がします。(30年前くらいから)

そして、僕らは「ハイハイ」と言いながら、特に変わらない生活をし、大学生活の中で英語が話せるようになることはありませんでした。

親父の中では現在のこんな時代になることは50年も前からわかっていたことで、英語が話せるとどんなにかチャンスが広がるだろうと思っていたのだろうと思います。だから、子供にも孫にもそう言っているのです。

なんだかんだと言って、僕も兄も海外関係の仕事をすることになり、英語を話せるほどにはなっていませんが、親父がイメージしたことの何%かは叶っているのかもしれません。
だから今でも孫に「英語だけはやっておけよ」と口酸っぱく言っているようにも思います。


日本人全員、昭和の人もみんな分かってる

外国人の皆さんにはなかなか分かってもらえない感覚の話かもしれないですが、僕の親父は「寿司職人」で、別に「英語教師」をやっているわけでもなく、英語を扱う「商社マン」でもありません。
それなのに「英語はやっておけよ」というわけですから、50年も前から日本人のほとんどの人は「英語は大事」って分かっているんです。

でも、現実には「英語が話せない」日本人がほとんどで、英語が出来ない人の多くが「英語はやっておけよ」という側になってしまいます。

ということは、「英語が出来る」って結構難しいということとして結論付てもいいのだと思います。
分かっているけど、出来ないことって他にも山ほどありますが、英語はその中でもかなり上位ランクに「本当は出来た方がイイこと」としてランキングされているはずです。

こうやって書いている僕もさほど英語はできない。
英語で観光が出来る程度です。
やっぱりムズイのです。


さて、親父の「英語は勉強しておけよ」。
についてですが、
ちなみに僕の英語力は親父の及第点に入っているはずです。
というかなんか出来るんだろうと勝手に思っているはずです。
(実際はビジネスでは使えるレベルではないです)

そう、「英語できるようなれよ」は、
レベル1~10まであるとしたら、
おそらくレベル5~10の全部が入っている言葉です。

おそらくレベル5は僕くらいです。
ドジャース大谷の通訳をするならレベル9~10ないと出来ないでしょう。
と言ったように、

英語が話せない人が言う「英語できるようにしろよ!」は、自分が英語が話せないため、英語が出来る出来ないに関する解像度が低いので、英語力がどのくらいでどんなことができるのか・・・という事をイメージしているわけではありません。

だから、時には「観光で使うレベルでも『できる!』」となるし、時には「ビジネスレベルでもDEEPな交渉が出来ないと『できない!』」となったりします。

僕もそうですし、親父もそうですが、そんなことをイチイチ考えて相手に伝えているわけではなく、ただただ「英語をやれよ!きっと役に立つから」と、それだけです。
実際に役に立つかどうかもわからないし、責任なんて何も取れたりすることではないので、いわばエールです。それでいいと思っています。


ただ、もしあなたが英語が出来る人ならば、英語に悩む人から相談を受けたときには、「英語をどのくらい出来るようになりたいの」と聞いてあげて欲しいなと思います。
「観光レベルなら」「友達が出来るくらいなら」「大学の授業を受けるなら」「ビジネスで使うなら」「ビジネスで交渉とかもするなら」とか、教えてあげて欲しいです。

これって英語できるようになった人にしか解けない問題のはずですから。


ということで、新年度・新学期・新社会人など、いろんな変化があり、いろんなことがスタートする時期です。

「英語勉強しろよ!」


今週も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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