ベンチャーは最適解を探す!そして最初にやる!の繰り返し_その3

これまで3つの最適解を探すということで、
1:チームマネジメントの最適解
2:顧客がかかえる課題へな最適解
について書いてきた。

本稿では、この3ヶ月間で取り組んできた3つ目の最適解について振り返る。

3つ目の最適探しは、「人が学ぶ」という行為の最適解

学ぶというのは、幼児に対して家庭での学習、学校教育、企業研修、自己啓発や生涯学習など様々である。
話を具体的にするために、ここでは企業研修、さらにIT企業へ入社するプログラミング研修にスコープ設定しようと思う。本業の宣伝や同業の批判にならぬよう気をつける。

プログラミング研修のこれまで

来週から多くの新卒入社社員が誕生する。
IT企業(ITコンサル、SIerなど)に入社する新卒社員は社会人マナーなど一般的なお作法を学び、その後で恒例のようにプログラミング研修が始まる。

オールドスタイルな研修風景

馴染みのない人にはイメージが難しいかもしれないが、この新入社員向けのプログラミング研修が、実は旧態依然甚だしい。もちらん、学習効果を考えて試行錯誤されてる人材の方や研修会社はある。

しかし、次のような内容を目にすることは少なくない。
▼分厚いテキストが配られる
▼古参エンジニアのような"先生"の講義を聞く
▼個人で練習問題をする
▼グループで制作物を作る
▼発表会をする
これ、研修を受ける方も開催する方もやった気になるものの、個人として、どんな状態の人をどこまで伸ばすかの目標設定やその過程の検証が曖昧になりがちなである。

プログラミング研修で大事な3つの事

1,どんなエンジニア/プログラマになってほしいか?の定義から始める

プログラミング研修はややもすると、研修で扱うプログラム言語を習得できるか否かに終始しがちあるが、本当に大切な事は、その研修を終えて、現場に配属されて、1年、2年と成長し続けてもらうことだと私は考える。

中長期的に成長するエンジニアとは、どういう思考、価値観を有していて、どう行動するか?をイメージし、言語化することが重要である。

2,楽しさから入り、学ぶ楽しさを持ち続ける

プログラミングをやったことがない人に、辞書並みの教材渡して、講義をするのは、東進の林先生並みのプレゼン力がなければ、効果的とは言えない。
むしろ、プログラム開発とはこんなに楽しいんだ!!という感想をしてもらうのが肝と考える。エンターテイメントとエデュケーションの造語であるエデュテーメントを研修初期のプログラム企画のコンセプトにするといい。

3,インプットしたらその3倍以上のアウトプット
義務教育を中心としたこれまで教育は知識取得型である。インプットは大事だが、ビジネスでは、その知識を組合せたり、変換したりして、付加価値をつけてアウトプットしなければ意味はない。
よって研修においても、
-インプットしたものを忠実に再現できるか
-インプットしたものを応用的に再現できるか
-インプットしたものをオリジナルなものに変換できるか

つまり守破離を研修において実施していくものである。
このステップはプログラミング学習だけではなくて、
その他の学習にも適用できるはずである。

本稿では具体的なカリキュラムまで記載していないが、
これは別で記載していこうと思う。

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