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杖作り

おはようございます、こんにちは、こんばんは、Yudaiです。

先日の長〜い記事、思ったより多く感想頂いて、ありがとうございました。
共感できることや、なんだよそれ!ってことがあれば是非教えて欲しいです。
今日は「これから」の事について書こうと思ったんですが、まだまとまらないので別の事を書こうと思います。

今日書くのは「杖作り」の話。
前回の記事でも触れましたが、僕は「Original Wizarding Wand Shop」という屋号でカスタムオーダーメイドの杖を製作、販売しています。

今回は作り始めた経緯や、作り方、素材やデザインのこだわりについて書いていこうと思います。意外としっかり作ってるんですよ…笑

さて、まずは作り始めた経緯からお話しします。

約2年ほど前。DIYショップで働いている頃、ある程度は木材、塗料などの知識を身につけ、店頭に立ちながらDIY講師として教える業務もしていました。
そんなある日思ったのが、「自分だけの杖が欲しい!」
日頃から欲しいものを買うかの検討材料として、「作れるかどうか」のチェック項目があるのですが、杖も作れると判断。早速製作を始めました。

まずはネットで「杖 作り方」で検索。
すると、菜箸に紙粘土を巻きつけて作る方法が多くヒットしたので、まずはやってみることに。
しかしどうもうまくいかない上、所謂工作!という感じの出来栄え…
さらに紙粘土という特性上、強度が全くありません。

これではダメだ…ということで、調べ直し。
原作では、鬼胡桃やサンザシなど、木材を使って作られています。
木材から削り出せばいいんだ!と思った僕は、職場にあった程よい端材をもらい、ノコギリやカッターでガリガリ削っていきました。

「これは大変すぎる…」

開始数分で果てしない作業を始めてしまったことに気づいた僕は、何か良い方法がないかとさらに模索。

「ある程度効率的に作業できて、かつクオリティの出せる方法…」

そこで思いついたのが、木工旋盤を使った作り方です。
しかし、木工旋盤など持っていない…
知恵を絞り、導き出した答えは、

ドリルドライバーのチャックに木材を噛ませて回転させる

という、本来の使い方ではない上に危険な方法でした。
(工具使わない人は何言ってるのか分からないよね笑)

そんな無謀な方法で作った最初の一本がこちら。

写真をいい感じに撮ったのでパッと見うまくできてる風ですが、個人的には表面処理も甘いし、ちょっと太いし、塗装も微妙です。笑
そして何より木材がいい木材じゃないし。

作った当時は完成した嬉しさと自分オリジナルの杖ということで満足していましたが、日が経つごとにもっといいもの作りたい…という思いが増していきました。

そんなタイミングで、同じ職場で働いていたスタッフの1人が、

「僕の家に木工旋盤ありますよ。」

いやもっと早く言えし!!!(自分勝手)
ということで、後日ご自宅にお邪魔し木工旋盤を使わせていただくことに。

「これは良い!!しかもクオリティーの高いものが作れる!!」

と思った僕は、その人の家に足繁く通い、練習に練習を重ねました。
その際にできた杖がこちら。

「さっきと変わらなくね?」という意見は受け付けません笑

何が進化しているかというと、まず良い木材を使って、表面の処理も丁寧に、塗装も蜜蝋という自然派の塗料で最小限に抑えています。

そして、この画像をTwitterに投稿したところ、思った以上の反響があり、

「作って欲しい!」

という声をいただきました。

さすがに材料費やら作業する時間やらでタダではできないよなあと考えていると、

「オーダーメイド杖として、世界に1本だけのオリジナル杖を販売したら」

という考えが浮かび、始めはTwitter上でのみ販売を開始。
ありがたいことにいきなり20人程度からのご連絡をいただき、購入してくださいました。
あの手探り状態で連絡してくれた方々、本当にありがたかったなあ…

そんな流れで販売を始め、良い木材の買い出しに行ったり、各種パーツ集め、木材以外の素材の勉強…次第にInstagramやBASEのページを作成、本格的に誰でも注文できる状態を作っていきました。

ここまでが販売までの流れ。
ここからは製作においてのこだわりを書いていきます。
すでに長いし、ちょっと宣伝的になってしまうかもしれないので、「どうでもいいわ!」という方は戻るボタンを押してください…

製作において、
・世界に1つのオリジナルデザイン、希望デザインへの柔軟な対応
・徹底した木材へのこだわり
・丁寧な仕上げ

を心がけています。

まず、「世界に1つのオリジナルデザイン、希望デザインへの柔軟な対応」の項目から。
ファッションや髪型が千差万別であるように、杖もそれぞれ個性のあるデザインを持ちたいもの。
大体の方が長さや色など、原型となるデザインを提案してくれて、そこから相談の上デザインを決めていく流れで製作しています。
木材だけでなく、金属やレジン、彫刻など、様々な希望に対応しています。
また、自分ではデザインを決められないという方には、オーダーシートを用意。いくつかの質問項目に答えていただき、回答を見て僕が1からデザインする、なんてこともやっています。

「徹底した木材へのこだわり」
先述したように、杖は鬼胡桃、サンザシなど、様々な木材から作られています。
Original Wizarding Wand Shopでは、エボニーやマホガニー、ケヤキなどの高級木材を使用し、なるべく塗料に頼らない仕上げを心がけています。
例えばパロサントの木材は、始めは薄い茶色、時間が経つと緑色になるという経年変化が楽しめたり、木材によって様々な木目を楽しむことができます。
また、木材の持ち込みや、木材の指定も可能です。

「丁寧な仕上げ」
"神は細部に宿る"ということで、仕上げにはとても気を使っています。
例えばやすりがけ。サボろうと思えばいくらでもサボれる工程なんですが、ここをちゃんとやるかどうかで触り心地やツヤが変わってきます。
見た目が良くても強度がなければ意味がないので、異なる木材を組み合わせて製作するときは接合部に芯材を入れたり、数日間圧着させたりします。

そのほかにも書き出したら止まりませんが、一旦ここら辺にしておきます笑
とにかく、本物の木材ならではの匂いや感触、質感が伝わると嬉しいなと思います!
そして改めて購入してくれた方、気になって見てくれている方、ありがとう!
引き続きチェックしていただけたら幸いです。

というわけで…今回もひたすら長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
読み返すと後半通販番組みたいになってますね、反省。
もう少し短くまとめる練習をしなければ…

というか当たり前のように杖とか言ってますが、今度はハリポタの話とかコスプレの話とかもしないとですね。

また別の記事でもものづくりについては触れていきたいと思います。

それではまた。


Shopはこちら
Original Wizarding Wand Shop

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