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コロナウイルス、ケニア政府の対応の早さと影響 2020/03/16

一昨日、ケニアで3人目のコロナウイルス感染者が確認されました。

そしてその日の夜、大統領声明が出されました。

内容は以下の通りです。

1 全ての感染国からの、全ての入国者の入国を停止する。
2 ケニア国民及び有効な滞在許可証を有している外国人は、ケニアへの入国を許可されるものの、入国後、自主的検疫若しくはケニア政府が指定する検疫施設に赴く必要がある。
3 本措置は、(今発表後)48時間以内に効力を発することとなる。
4 本措置は、今後30日の期間、効力を有する。また、国家緊急対応委員会において同期間を変更することも可能である。
5 過去14日以内にケニアに入国したすべての入国者(外国人、ケニア人を問わず)は、自主的検疫措置を実施する必要がある。これら入国者のうち、咳、熱症状が現れた者は、最寄りの医療、保健施設において検査を行う必要がある。
6 すべての学校等の教育関連施設は休校とする。
7 可能であれば、不要不急の人員を除き、政府機関、会社関係者の在宅勤務を推奨する。
8 手渡しによる現金取引による感染を防ぐために、電子マネーの利用を推奨する。
9 人混みによる感染防止を目的とした多数の礼拝を避ける。結婚式、葬式等社会的集会においては、参加者を最小限とする。ショッピングモール、娯楽施設への立ち寄りを避ける。可能な限り、公共交通機関の利用を避ける。病院への訪問は最小限度とする。

(在ケニア日本国大使館)引用

すぐにここまでの対応を下したケニア政府には驚きました。

昨日、今日と学校に行っている子ども達も見かけなくなり、いつもより街は閑散としています。

また、ケニアで一緒に練習を行っているチームも昨日から各自で練習するよう連絡が入り、しばらくは個人練習になりそうです。

その他でもいつも使っている陸上競技場が使えなくなったりと身近に影響が出ています。


街を歩いたり、走ったりしている時でも
「コロナ」と言われたり、口を塞ぐ仕草をされます。

どうしようもない辛さや怒りなど様々な感情が込み上げてきますが、これが差別を受ける側の気持ちなのかと感じさせられます。

正しい情報が入らず、偏った知識のために人々はアジア人である私達を恐れ、避けています。


このような状況を望んでケニアに来た訳ではありませんが、日本ではおそらく感じることがない気持ちを感じています。

自分自身が実際に差別的なことを受けることによって、差別をなくすために何をしなければならないか少しだけ見えてきました。

長く生活することで良い面だけではなく、嫌な面も見えてくる。

どうしようもないこともありますが、自分ができる対策とまた平穏な日常が戻ってくることを願い過ごしていきます。

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