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ハンドボールの投球動作のレビュー論文から考える⑧

ハンドボールの科学は週に2〜3回に更新にします!頑張って書き上げていくので,是非シェアしていただけると嬉しいです!

ハンドボールの科学は,エビデンスベースでハンドボールに関わらず,幅広い分野の研究からハンドボールに応用して

☑︎明日の練習に生かす!
☑︎明日の指導に生かす!

ためのnoteです!是非,ご活用ください!

また,ハンドボーラーのためのオンラインスクール『Kocs-コチ-』で運営にも携わっております.そこでは,様々な選手やコーチ,保護者の方々と意見交換しながら,よりよりコーチング方法やスキルアップ方法をインプット⇄アウトプットしています.ご興味がある方は,公式SNSからDM✉️お待ちしています!

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文献情報

タイトル
Throwing speed in team handball: a systematic review

著者
Helena Vila & Carmen Ferragut

ジャーナル
International Journal of Performance Analysis in Sport Volume 19, 2019 - Issue 5

リンク
https://www.researchgate.net/publication/334795261_Throwing_speed_in_team_handball_a_systematic_review

まとめ
https://note.com/yudai0531/n/n44e42e62eec8

方法
https://note.com/yudai0531/n/n44e42e62eec8


わかったこと!

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この研究の現場への活かし方

 今回のこの論文は,レビュー論文なので複数回に分けてnoteを書き上げていきます!このレビュー論文では,64本ものハンドボールの投球動作に関する研究をまとめ上げたものです!

 ハンドボール以外にも投(球)動作は,これまで多くのバイオメカニクス的研究がなされてきました.その中でも,多いのが野球のピッチング動作を対象とした研究で,投球速度向上や制球力,肩や肘の障害予防などの観点から様々な知見が得られてきました.ハンドボールにおいても,野球の研究数よりは少ないですが,非常に多くの研究がなされています.少し残念なのが,投球腕や体幹の動きに着目したキネマティクス(位置や角度や速度など)的な研究がほとんどです.一方,ボールに加えられた力やパワーという観点からキネティクス(力)的研究はあるものの,投球腕などに着目してその関節トルクなどを報告した研究は非常に少ないです(若山ら, 2014; Hillary et al., 2016).今後,両面の研究が増え,さらに”ハンドボールの投球メカニズム”という霧が晴れていくことを期待しましょう!
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 さて,今回は「球速を速くするための身体の特徴とフォームについて」という観点でお話ししましょう!
 
 是非,最後までご覧になっていただけると・・・筆者が驚くほど喜びます🤣.いいねやコメントをくれたら泣いて喜びます😭.

 前回の記事では,『どうして球速に男女差が生まれるのか?』と『球速とコントロールの関係』について触れましたね!
(前回の記事)https://note.com/yudai0531/n/n011621f93bbf

<前回のPOINT>
✔︎競技レベルが上がるにつれて,球速とコントロールのトレードオフの関係は消える

ここまでが前回までのお話でした!
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 さて,本題です!今日は試合中の球速についてです!

 世間では,「100キロ以上のシュートで!」なんて言われますが,本当に出ているのでしょうか?それでは,文献を見ていきましょう!

 Juan et al,(2017)は,2013年の男子世界選手権を予選から決勝まで,計58試合,2265投 を調査しました.その結果は,中央付近のシュートが最も球速が速かったこと,それからその球速は約85キロ程度であったことを報告しています!

 ・・・

 100キロでてないやないか!巷で流れている情報は,当てにならないです🤣!今回,紹介した論文では,レーダーガンが使用されていますが,自分のように3次元的に分析した場合(女子選手のものですが),約75キロほどでした.世間で言われている情報があっているのかどうかは,さておき,自分は球速をモニタリングすることは,野球と同様にハンドボールもするべきだと思います!スピードガンは少し高いですが,買う価値ありですよ!ただし,測定の仕方をきちんとマニュアル化して,正しく行わないとモニタリングも糞もないので,気を付けましょう!

 トップ選手ではないですが,こんな動画を見つけました!動画内での球速はどれくらいでしょう?是非,見てみてください!

https://www.youtube.com/watch?v=moq7aIDTQUM&t=123s

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 ハンドボールを徹底的に学び合えるオンラインスクール「Kocs -コチ-」では,ハンドボールの投球動作に関する情報としてZoomでセミナーしたりしてます!
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それでは!

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■ 名前
鈴木 雄大(すずき ゆうだい),MS,NSCA CSCS

■履歴
・日本体育大学 体育学部 健康学科(体育学)
・日本体育大学大学院 コーチング学専攻 博士前期課程(コーチング学)
・現職 青森県スポーツ科学センター スポーツ科学専門員(動作分析分野)

■大学院博士前期課程での研究テーマ
「ハンドボール選手の投球動作の3次元動作分析とバイオメカニクスを活用した指導法の構築」

■研究業績
・試合における大学女子ハンドボール選手のジャンプシュート動作の3次元分析(単著)_ハンドボールリサーチ,2020

■ハンドボール指導歴
・高校男子(2014〜2015)→ 高校女子(2015〜2020)
・日本体育大学女子ハンドボール部 アナリスト(2018〜2020)


 

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