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ハンドボール選手のためのアジリティ能力向上の教科書 Vol.1

ハンドボールの科学は毎週金曜日に公開!院生時代の研究テーマが「ハンドボール選手の投球動作の3次元動作分析とバイオメカニクスを活用した指導法の構築」であったので,主にハンドボールの投げる動きに関しての記事が多くなっていくかと思います!しかし,ハンドボールの科学ですから,幅広い分野の研究を紹介していきたいと考えています.是非,明日の練習に!指導に!活かしてください!

文献情報

タイトル
(特集)方向転換能力に関する科学的研究

著者
山下大地

ジャーナル
Strength & Conditioning Journal Vol.27 9 2020: pp 2〜8

まとめ


・筋力よりも方向転換しやすいポジションになれることが大切!
・理想のフォームがその競技にとって理想とは限らない!
・アジリティ能力への貢献度は大半が認知的スキルによるだろう!

方法
文献からの特集のため割愛

わかったこと!


・写真を参照!笑

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この研究の現場への活かし方


 今回から数回にわたり,アジリティ能力に関する論文ベースの記事を作成していきます!理由は単純に今興味があるからです(笑).
 
 さて,
今回はアジリティシリーズ第一弾ということで,最近掲載された山下大地先生の特集記事から,その基礎を学んでいきましょう!

 本論のタイトルにあるように,あくまで『方向転換』の観点から,様々な論文をもとに,その実態を非常に詳しく説明されていました!

 まず,皆様も馴染みのある「アジリティ」という言葉には,色々な構成概念があるのをご存知ですか?上記の図にあるように,アジリティ能力は大きく分けて2種類の能力があります!1つ目が「認知的能力」,2つ目が「方向転換能力」です.換言すると,「どっちに舵を切ればいいかの判断スピード」と「実際の移動スピード」が求められるということです!しかも,このアジリティ能力は,大方「認知能力」が鍵を握っているようですね!つまり,

『状況判断能力はアジリティに大きな影響を与える』

『いくらキレるフェイント能力を鍛えても,状況判断能力に乏しければ,せっかくの力は半減する』

と言えます!

 ステップワークの練習ばかりやっても,たまたま抜けた!がポツポツと出てくるだけで,本当の意味でのキレキレなフェイント能力を手に入れたとは言いづらいですね.フルカテゴリーにいって,体重増加に伴い,1対1が抜けなくなるのは,自分の『方向転換能力』のみに固執して頼りすぎたことが原因でhないのでしょうか?したがって,しっかりつ,アンダーカテゴリーから判断の基準やその判断スピードを高めるトレーニングを積ませましょう!

 科学的な観点から,フェイントの理想の動きというのは,もしかしたら存在するかもしれませんが,それは既存の方向転換の理想のフォームとは,全くの別物です.理想的には,素早く体幹を傾け,脚を内傾させることが求めらますが,これはディフェンスと対峙したら,いくら早くても守られます.だって,行く方向が丸わかりだからです(笑).となると,ハンドボールでは特有の制限下の中で最大限の理想を追い求める必要があると考えられます!その理想は,鈴木も論文を読んで,実際にやってみて,指導してみて,作り上げていきますので,乞うご期待!

 今回の特集で1つ言えることは,地面への力発揮の反力によって,我々は移動しているので,その力が最大に伝わり,その反力をもらいやすいポジションをとることが重要のようです!つまり,中臀筋や大臀筋,大腰筋など鍛えることも重要ですが,下肢伸展トルクが最大に発揮できるポジションになることの方が重要出るように感じます!筋トレして筋横断面積を大きくし,その神経伝達速度を高めることも重要ですが,力が発揮されやすいポジションに持っていく方が,タイムパフォーマンス良さそうじゃないですか?また,育成年代では,後々,筋肥大トレーニングをしていくので,そのポジションにいかに高頻度でなれるかの能力を養成してあげることが重要かと思います!なので,ゴムチューブでサイドステップさせて,中臀筋に刺激を入れて,股関節外転トルクを上げても,そこまでの恩恵は感じられないということです.実際に,サイドステップでの方向転換時には,股関節外転トルクの移送速度への貢献度は低いことが複数の研究で分かっていますしね!
 
 ひとまず,方向転換の基礎は学べたので,是非,興味があれば,鈴木にご連絡を!ディスカッションしましょう!

 ハンドボールを徹底的に学び合えるオンラインスクール「kocs(コチ)」では,ハンドボールの投球動作に関する情報としてZOOMでセミナーしたりしてます!!もし,ご興味があれば,Facebookにてご連絡ください!また,公式Instagram,Twitterアカウントもあるので是非フォローを!


それでは!

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