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ずっと同じ音が鳴り続ける

今日の1曲は、ずっと同じ音が鳴り続けるピアノ曲。とてもシンプル。作曲した経緯とその時に考えていたことを残しておきたいと思います。

音楽理論のメロディ編を学んでいたときに、メジャースケール上の1音ごとの音の役割と印象の話が出てきたので、コードが変わっていく中でずっとメロディとして同じ鳴らし続けるとどんな結果になるのか興味が湧いて作った曲です。

鳴らしている音はキーの主音(ルート)に当たる音ですが、どちらかというとマイナー調の曲なので実際にはマイナー3rdの音がずっと鳴っていることになるでしょうか。一番上で鳴っている音がそれです。

作ってみて体感したことをいくつか。

【体感したこと】

・ずっと鳴っている=鳴っていないのと同じ
(聴いているとその音の存在を脳が無視し始める)

・ずーーっとやるせない
(マイナー3rdによる場の支配力が凄まじい)

・歌が入るとピアノのメロディの印象が弱まる
(伴奏=コード感という分業感が出る)

これはもはや感覚に結びついた話なので、自分以外の人がこう感じるのかは謎ですが……。

こういう地道な理論×感覚のリンクを進めることで、自分だけの文法や辞書が出来上がる気がしています。

これ単体ですぐに何かができるようになるわけではないのですが、いつかどこかで他の要素と結びついていい曲が生まれるかもしれないなあと思います。

■ 日記について

ここ一週間ほど、体調を崩している間にも可能なアウトプットの方法としてnoteで日記を書いてきました。

結果、Twitterのタイムラインを見る機会が減って、なんだか自分のいるコミュニティからぽつんと切り離されたような気分になりました。

でも今の私のほしい情報はタイムラインではなく外部のブログ記事やサイトや本の中にあって、そちらに注意を向けていると一日が終わってしまいます。それ自体は全然悪い気はしなかったのですが、寂しいですね。

Twitterは2週間絡みのないフォロイーの発言はタイムラインに現れにくくなるアルゴリズムがあるらしいですし、そうやって自分の存在がフォロワーの中から自然と淘汰されていくのは世知辛いなと思います。

やっぱり考えちゃうんですよね。
どんな挙動で、どんな発言をして、どんなものを作っていたら、好きでいてもらえるのかと。興味を持ち続けてもらえるのかと。

それにかかるコストや時間のこととか。(相手側のコストを考えるのは大切だとは思う)

描き切りたい作品がある自分にとって、本末転倒な感覚だというのはわかっているんですけど。

いざ自分が声をあげた時に、それが誰にも見えていないのは、聞こえていないのは、つらい。そうなるのが怖い。

私は人が好きだから。

そのためにSNSを維持し続けることにどれだけ意味があるのか、ちょっと考えてしまうなあと思いました。

■ 「嘘をつくほど君は孤独だったか」

これは、漫画編集者を主人公にした「重版出来!」のドラマ版で、大御所漫画家の三蔵山先生が発したセリフ。

孤独は人に嘘をつかせるのだ、という三蔵山先生の哲学を感じてとても好きなシーンだったのですが、思い立って今調べたら字幕は「孤独」ではなく「子供」だったそうな。マジかよ。

今回ばかりは自分の空耳に感謝ですね……孤独は人に嘘をつかせると思うよ……。
『重版出来!』は創作に携わる者の苦悩と成長が丁寧に描かれていて、原作漫画もドラマも大好きな作品です。

■ ふと思ったこと

絵と違って音楽は記事を読んでその場で再生できない人も多いですし、毎回その記事のメイントピックとして音楽を持ってくると読む側の心理的コストがかなり高くなってしまうのかなと思いました。

記事の内容を読んだ上でサブトピック的に「後で聴ける」ように貼っておくか、そもそも音楽を貼らないというのが親切な気がします。解説2行だけにして最後に貼るとかね。

今読んでもわからない話を人は読まない、と私は思う。だいぶ気を遣ったつもりだけど今日も音楽について抽象的で掴みどころのない話ばかりしてしまいましたし。こういうのこそ「うだうだ言葉にしてないでストイックに作品に昇華しろ」とか言われちゃいそう。こわい。

サラッと読めて、別に内容覚えてなくても人間関係に支障のないくらいもの。もしくは内容が懇切丁寧に整理されていて実用的なもの。

それが「人が読みたくなるnote」だと思うのですが、今の私の日記はそのどちらでもありません。

……でも正直、毎日健やかに物が作れてさえいたらこんなことで悩まないんだわー!!!!!笑

親切なのはいいことだけど、目先の人の挙動やSNSのアルゴリズムに振り回されて右往左往するのはやめにして、そのコストを自分の敬愛する人との時間に充てなさい。沼のお姉さんとの約束よ。

■ おわりに

まだちょっと体調に不安があるけれど、今日は作曲のリハビリをしてみたいと思います。

このところギャグみたいに体調崩してたので、いっそのこと私の人生ギャグ漫画!と思いながらしばらく生きてみたいと思います。ラフにいこう。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた次回!

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