文庫本の装丁デザインまとめ No.1〜10
ここのところ自分で描いた抽象画使って架空の文庫本の表紙を作る遊びをしているのですが、結構な数が溜まってきたのでまとめ記事を作りました。
10作ごとに紹介していきたいと思います。
いっぱい作りましたね〜。ここからはお気に入りランキング形式で発表していきます。
1位 曹達水に躍る / 坂ノ上杏吾
夏っぽい色味がお気に入り。白抜き文字がとにかく好きなので、ダークな色味を使っているわけでもないのに文字が綺麗に浮いてくれたのが一番のお気に入りポイントです。
2位 海の炎 / 鬼ヶ島奇々
ほの暗い色味と日本の妖怪感がうまくマッチしました。赤を朱色寄りにするのが好きなのですが、その中に補色の緑が混ざったりとなかなか見慣れない色味が出せました。
3位 禍時に渦ありて鳴く / 坂ノ上杏吾
古びた掛け軸のような質感が気に入っています。黄色〜オレンジは彩度を落とすと濁りやすくすぐ”茶色”になってしまうので、オレンジと認識できる色味にできてよかったです。左下の赤とグレーの取り合わせも少しだけ禍々しさを足してくれています。
4位 インビジブルゲーム / 坂ノ上杏吾
この装丁シリーズを始めるきっかけになった作品。もともと幾何学平面アクション系のゲームソフトのパッケージをイメージしていたのですが、本にしてみたらこれはこれでいい感じになりました。
5位 金魚はどこへ消えた? / 坂ノ上杏吾
絵もコンセプトもとても気に入っているのですが、全体的に白飛びの箇所が多く題字の白が浮き出て見えてこないので、並べてみた時に順位が下がってしまった一作。
デザインし直すとしたら文字は水に浮かべた切り文字みたいにバラバラにして角度も変えて水面の中に沈ませたりするかもしれません。(作業コストが高い……!笑)
6位 梢とワルツを / 坂ノ上杏吾
緑をメインに綺麗な色味が出たので気に入っています。右下から黄緑が波紋のようにも見え、水たまりに映り込んでいる木にも見えるなあと思いました。
7位 さつまいも消失事件 / 坂ノ上杏吾
さつまいもの色味が上手く出ているところが気に入っています。読みたいというより、食べたい。
8位 zoo / 坂ノ上杏吾
作った当時は割と気に入っていたのですが、本の内容と表紙の印象があまり合っている感じがしなかったのでこの順位です。題字の書体を見直すか、題名が気象系の日本語だったらもう少し順位が上だったかも。
9位 肴 / 鬼ヶ島奇々
浮世絵みたいな背景が気に入っています。タイトルが読みづらくデザインを詰めきれなかったためこの順位です。白っぽい絵だと文字の扱いが難しいです。
10位 朱鬼 / 鬼ヶ島奇々
他の本に比べて文字の配置が難しかったのと背景のインパクトが薄めなのでこの順位でした。偶然できた鬼の横顔っぽいシルエットが気に入っています。
■ まとめ
並べてみると思った以上に楽しかったです。まだ始めたばかりですが、今後はCDジャケットや同人誌の装丁など誰かの表現に寄り添うような活動もしていけたらいいなと思っています。
関連記事では元になった抽象画や帯つきの表紙の画像などを紹介していますので、気に入った装丁があったら是非そちらの記事も読んでみてください!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた次回!
■ 元になった絵や帯つきの画像など
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