「探偵助手、路地裏にて」寸劇脚本 【寸劇探偵シリーズ#6】
寸劇探偵シリーズ6作目「探偵助手、路地裏にて」の寸劇パートのセリフ脚本です。シリーズ全体のまとめはこちらから。
【今回の登場人物】
・小西坂くん・・・先生の助手。探偵事務所に住み込みで働いている。
・先生・・・探偵事務所の主。
・???・・・小西坂くんが待ち伏せている相手。
小西坂くん(心の声):
ここで集会があるって聞いたけど…本当に現れるのか?
先生(回想):
いいですか、たとえ相手が姿を現した場合も、すぐに動いてはいけません
警戒されてしまっては元も子もないですからね
相手に気づかれぬよう物陰から様子を伺い……適切なタイミングで、実行してください
小西坂くん:
……あ
小西坂くん(心の声):
あのふてぶてしい顔……間違いない! 依頼人の猫だ!
ネコ:
ンニャ〜
小西坂くん(心の声):
気づかれた!?
小西坂くん:
おい待てっ! じゃなかった、えーっと……
にぼしちゃ〜ん? 怖くないですよ〜?
こっちに来てくださいますか〜?
小西坂くん(心の声):
やばい、この後どうするんだっけ……
小西坂くん:
あー……そうだ、かつおぶしもありますよ〜
……おっ
ネコ:
ニャ〜
小西坂くん(心の声):
ダミ声かわいいな……
小西坂くん:
よーしよしよしよしよしよし
ちょーっとこの首輪に細工をさせてもらいますからね〜
ネコ:
ニャ〜
小西坂くん(心の声):
これで大丈夫なはず……
小西坂くん:
オーケー、行ってよし!
ネコ:
ニャ〜
(電話の呼び出し音)
先生:
はい
小西坂くん:
先生、発信器取りつけました
この後どうします?
先生:
GPSの挙動は自動的に記録されるので、しばらく様子を見ましょう
そうすれば、『彼』のことを知る人たちに直接話が聞けるかもしれません
(つづく)
■ 次のお話はこちら
■ 前回のお話はこちら
■ シリーズまとめはこちらから
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?