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さぁ、反撃の夜明けだ。

世の中では「満員電車」が復活しているという。
私は自宅で相も変わらずせっせとデザインやらブランディングやらを考えている。

欧州では「在宅勤務権」の法制化が始まり、米国企業は在宅勤務の恒久化を決める例が相次ぐ。日本でも実施企業は増えたが、ルール作りなどで遅れている。在宅勤務は企業の競争力も左右する可能性がある。

満員電車に乗ることを拒絶できない人がたくさんいて。
それに乗せない努力をしない企業がたくさんあって。

「衰退途上国」という単語を聞いたことさえある。
思い浮かぶのは「驕る平家は久しからず」だ。
くしくも、時代は当時と同じように天災が多い時代になっていると感じる。
「福原遷都」のような人災もあるのだろうか…

「シン・ニホン」を読んだ。

「シン・ニホン」を読んだ。
美しい装丁をあちこち眺めて、読み始める前に10分少々かかった。読み始めてからは、1週間もかかってしまった。そしてこれを書くのにも1週間くらいかかっている。
最初の5章(というかラストの章以外)は特定の「人」ではないにしても、前述の「人災」なのではないかと感じた。

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でも「少しは生きるのが楽になる世界になりそうだ」と直感的に思った。
6章が「実現すれば」だし、実現しなきゃないけないとも思った。

「あなたは変わってる」

「あなたは変わってる」がずっとずっと自分に向けられた「悪口」だった。
通信簿に必ず「協調性に欠けています」と書かれていた。
人と違うことができても評価されない割に、同じことができないと評価が下がる謎の現象がずっと「学校」という共同体で起きていた。
その「低評価」は「いじめ」という形で噴出していた。

違うことは隠さなければならないことで、同じことをしないのは叱られる対象だった。

自分の異質性を言葉で説明できるようになったのは、ほんの最近だ。
読書は昔から好きで小五で夏目漱石を辞書を引きながら読破したり、大学時代に源氏物語を須磨帰り繰り返していたのだから、それなりに言葉は持っていたはずなのだ。
が、「隠さなければならない自分の異質性」を「説明する言葉」など持ち合わせる必要などなかったのだ。

それが私の自己理解の妨げになって、大学でのAO入試の失敗と就職氷河期での就職の失敗に結びついたのは、今の自分には想像がたやすい。
そしてそれは「普通じゃないけど異人でもない」という自己評価になっている。

「シン・ニホン」には「異人」であることの価値が述べられていた。
これを15歳くらいで認識していたらどうだっただろう?と想像する。
世界に許容された自分が一切想像つかなかった

私の世代を「ロスト・ジェネレーション」と呼ぶが、私がその世代にあって私自身が失ったのは、「若さ」という武器だ、と確信した。

lostというより「waste」だが…

だけれど、それで立ち止まって世の中を非難しているのは性に合わない。
何よりもし世の中が変わっていくならば「こっち側」に寄ってくるのだ。
今まで「あなたは変わってる」と言って私を忌避してきた人たちに、その本来のパワーが何なのか理解させる絶好の機会なのだ。

さぁ、もうすぐ朝になる。反撃に出よう。

サラリーマンだったころは、アニメやゲームに関わることをやっていて魔法だの変身だの、そんなことばっかり考えていた。
そもそもオタクなので妄想力は激しいものがある。

アニメやゲームの企画を考えるって自分の妄想を「2次元で叶える」作業で、だいたい自分の妄想は2次元だったら叶えられるように思う。
だって極論、最終的には自分で漫画描けば良いんだし。

「シン・ニホン」読み終わった時に思った。
「別に特段『新しく妄想しなきゃ!』ってことではない」と。
どちらかと言えば
「今まで『2次元で叶えよう』としてきたことを『現実で叶えよう』としてみれば良いだけなのではないか」と。

実は私がサラリーマンを辞めた時の理由のひとつがそれだった。
「2次元で叶える」ことに飽きてしまったからだ。
ゲームやアニメは基本、人は2次元やデジタルに「ジャックイン」する。
アトラクションで人が遊べる空間を考えた。2.5次元にも関わった。
けれど、マンガアニメゲーム…それらを3次元に出現させていけば行くほど
私がやりたいのは、3次元が2次元に寄りそって、何かを作ることではないと気づいてしまった。

私がやりたいのは(私の)妄想(ある意味の2次元)が3次元をジャックすることなのだ。
「街」が作りたいとか、自分の見えている世界を「体感」できる形にしたいとか、絵の中に「入って」遊んでほしいとか、
できあがるものが、アートなのか、エンタメなのか、ビジネスなのか、それら全てを含んだ何かなのか、具体的にまだわからない。

でも、作りたい「妄想」はある。やりたいことは手に取れない形でそこにある。
だから今から形にする・作る力を持たなければならない

私の妄想が3次元をジャックする、それが反撃なんだ。
大した「異人」ではないかもしれない、でもここまでずっと変わってると言われ続けたくらいには人と何か「異なる」んだと思う。
この妄想を変わってると言った人たちすべての価値観を飲み込んでやるくらい、美しい景色をつくろう。

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これはもうすぐ来る夜明けなんだ。

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