「がんばらない」をがんばる
昔、とくに仲の良かった友人から言われたことがある。
「ゆっきーってさ、いつも無理してるみたいに見えるよ」
え?
私は「いつもがんばってるよね」の間違いじゃないかと耳を疑った
だって実際がんばっていたから。
無理してるように見えるって何だかイタイ。本当はできないくせに、やろうとしている姿。それは努力とは違うよね…
っていうか、間違った方向への努力って感じかな?
そう言えばこんなこともあった。高校生の頃、やったこともないバスケ部に不順な動機で入部し、初心者だからがんばってコートの中を走っていたときのこと。経験者の部員のコに言われた一言がまだ胸に刺さっている。
「走らなくていいところで走らなくていいよ!そんな場面で走ってたら試合終了まで持たないよ!」
すごく的確だった
場面を見定める力がなかったんだなぁ…それは今でもそうかもしれないけれど。
全力疾走したいなら、体力温存する時間も必要、そんなこともわからなかったのか私。
がんばってる自分に酔ってたところも多分にあると思う。ここでも戦略がない、もう致命的すぎておバカとしか言いようがないけれど(汗)
今、病気と共存している私はもしかしたら走るべきときではないのかもしれない。やりたい事もあるし、周りと比較したときの焦燥感もあるけれど、「がんばらない」をがんばるときだとも感じている。
気持ちをゆるめて、体もゆるめて
眉間のシワをほどいて、テレワークの夫に怒るのをやめて(笑)
かわいい娘の小さな手を握りしめて散歩して
ゆるめてゆるめて
がんばらない
それは努力しないという意味ではなく、人と比べない、闘わない、自分らしく、ありのままでいるということ。
パワーを使うことばかりが能じゃない。
押してダメなら引いてみよう。
無理のない私で、今やれることをやる。しかも楽しんで。
そんな自分が結構居心地いいんじゃないかと、少し思った月曜の夜です。