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近況ほうこく

盛夏。
先月から今月初旬頃まで、公私ともに煮詰まっており、かなりのダウナーであったが、ようやく嵐を抜けた。
とは言えまだ未解決の事案もある。
自分の器を受け止め、焦らずしっかり取り組むしかない。出来ることからがんばります。

………
7/20放送の「霜降りミキXIT」が面白かった。

(スクショは当該ツイートにリンク)

発想が秀逸だったEXIT・兼近さんと霜降り・せいやさんが又吉賞的なやつを獲得していた。せいやさんの近未来観、兼近さんのディストピアは確かにすぐれた設定で、とても楽しく拝読した。
公式HP&ツイッターに全員の小説が載っているので興味ある方は是非。

個人的にはEXIT・りんたろー。さんの筆致に好感を持った。背伸びし過ぎず、でも言葉を尽くして表現しようとしていた。ラノベ感もあったが、磨けば青春文学に昇華すると思う。
基本に忠実で、てらいがなく、丁寧。彼の書くネタにも通じるものがある。

あと、又吉さんの選評も素晴らしかった。さすが「新潮」新人賞選考委員を務めるだけある。
すぐれた作家である事とすぐれた読み手である事は必ずしも一致しない。しかし又吉さんは両方を兼ね備えている。芸人としての眼差しも含め、良い読書を重ねてきたんだろうな。本当に尊敬する。

……
ドラマ「MIU404」にはまっている。

(スクショは公式HPにリンク)
野木亜希子脚本×塚原あゆみ演出の作品を見ない選択肢はない。星野源も綾野剛も麻生久美子も好きだし。
彼女の作品は、悲しい結末であっても余韻がすごく爽やかだ。社会問題を俯瞰や大局で済ませず、切実で熱い血を通わせる。問題提起の語りに品性も感じる。
おそらく、どんな内容であっても、彼女は「自分ごと」として物語を紡いでいるのだろう。その姿勢に憧れる。

……
冒頭だけちらりと見てしばらく放置していた、ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」をようやく読み始めた。
キリスト教関連の知識がなさ過ぎて苦戦している。エーコの想定する読者に私は入ってないな…、と感じる己の無知さが悲しい。ネットで検索し、少しずつ理解しながらページを繰っている。
まあ、千里の道も一歩からです。こつこつ進めます。

……
少し前に「bracklivesmutter」が話題になった。また、近々にはとあるミュージシャンの優生思想がバッシングを受けた。
差別心というのは多かれ少なかれ、どんな人の心にもあるものだ。今回の件にかかわらず。
比較に意味はないと知っていても抜け出せない。
愛は時として暴力と化す。表現の稚拙さや、裏返し的な感情によって。

人は自分の檻の中で生活するのが最も楽で心地よいのだと思う。怠惰でいられるし。
また、人類発展の歴史は各種階層の勃興と没落で出来ている。組織や社会を回すのに効率的なシステムでもある。

私は、色んな価値観を受容できる自分でありたいと同時に、閉じていれば傷つかず楽だな、というだめさも持っている。

多様性を受け止めるには知性と時間が必須だ。傷つく側ではなく、傷つける側にも容易に立ち得るのだという自覚を常に持っていたい。

……
そろそろ執筆に本腰を入れなくてはならない時期だ。頭をちゃんと整理したいところ。

旅先にて。
豊かな自然に心洗われ、素晴らしいデトックスができた。
時々休みながらも、磨き続けます。

サポートいただけたら泣いて喜び、創作活動に活用します。