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七時四十五分
立ち尽くす私と散らばる仮面
マーマレードジャムのパンを食む
藍色の曇り空に蜘蛛の糸のような隙間縫う日差し
昨夜の猫はどこからきて、どこに向かうのだろうと刹那考えた
皹割れたプリンのキャラメリゼの狭間のように脆く不安定な日々
この真っ只中の孤独をどうにもできないがどうにもしたいとも思わない
煙草を吸う以前と吸った以降で世界が変わるはずもない
わかっていた わかっていたけどそんな安易な期待を繰り返して大人になる
朦朧とすることは癖のようなもので
当たり障りのない違和感がドアを閉めるたびに同行してくる
物質が破壊されていくだけの映像に心をくすぐられるのは
自分の内側にそういう引き出しがガタついているからなんだろう
そういうことにして、この度は週末の胡乱を漕ぎ進んでいく

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