[映画] マスカレード・ホテル

フジテレビドラマ班の映画?と少し色眼鏡付きで観に行きましたが、そんなことは杞憂でした。とても良い作品だと思います。

原作はストーリーテラーとして申し分ない東野圭吾さん。事件の背景も、捜査が進められていく過程も深く描かれ、ドキドキさせられっ放しです。残虐なシーンがなかったので、サスペンスの苦手な私も、無駄に動揺せず話に集中できました。

「ホテル」という舞台の特徴を活かして、豪華な共演者に小さなエピソードの主人公を演じさせていて飽きません。と、同時に作品全体のピースとしては惜しげもなく「ホテル」を立ち去らせるので、話が拡散せずすっきりまとまっていました。

ホテルのお客様だけでなく、刑事、ホテルの従業員もたくさんの役者さんが出ています。渡部篤郎さんの刑事役、良かったです。こういう上司でありたいなと。。

もちろん主人公の木村拓哉さんも。原作から木村さんがイメージされていたというだけあり、無理なく格好良さを発揮!キムタクは健在。
そして長澤まさみさん。美人なのにキャラを立てない雰囲気が作品を邪魔せず好ましいです。この映画でも、誠実なホテルマンを貫きつつも事件に心を揺らしていく姿が素敵でした。

映画らしいゆったりしたコマ割りも心地良かったです。すべてのシーンが大事にたっぷり撮影されているように感じました。テレビドラマだとチャンネルを変えられてしまわないように場面が慌ただしいことが多いですが、そんなことはありません。全編2時間超、作品をたっぷり楽しめると思います。

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マスカレード・ホテル
監督 鈴木雅之
原作 東野圭吾
脚本 岡田道尚
出演 木村拓哉 長澤まさみ
2019年 日本
http://masquerade-hotel.jp/sp/index.html

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